31年度 10棟を工事発注 市営住宅の外壁改修(仙台市)

[2018/10/27 宮城版]
 仙台市は31年度、市営住宅10棟で外壁改修工事を発注する。宮城野区の高砂西と高砂東、若林区の新寺で、高砂東は10階建て高層棟1棟を予定する。10棟の工事完了で、長寿命化計画(22~31年度)の対象住棟すべてで外壁改修が完了する。市は、次期計画の策定業務に着手する。
 外壁改修工事の発注は、高砂東7棟、高砂西2棟、新寺1棟を予定している。高層棟は高砂東C東棟の112戸。工事規模は約1~2億円規模を見込み、屋上防水工事と一括する。足場の設置回数を減らし、入居者の負担と工事コストを削減する。
 長寿命化計画は、計画期間が22~31年度で、約320棟のうち134棟の改修・建替え事業を盛り込んでいる。策定時の総事業費は約240億円。外壁改修は20年を目安に工事を実施する方針で、31年度工事で全128棟が完了する見通し。
 外壁改修のほかは、太白区四郎丸の住棟で階段の手すり設置工事の実施を予定する。対象住宅を検討後、住宅内のバリアフリー化、風呂設備の設置などを見込む。高砂西のエレベーター設置工事は30年度、一般競争入札が不調だったため、発注時期を検討する。
 次期計画は、31年度に策定業務を委託しており、同年度末に策定する。現行計画で対象外の住棟が含まれる。高砂西の高層棟10階建てや復興公営住宅が対象になるほか、宮城野区鶴ケ谷第二100戸の建替え計画で、対象住棟数の増減が見込まれる。
 総棟数(30年9月)は、市営住宅264棟8757戸、復興公営住宅が集合57棟、戸建て92棟の計3206戸。鶴ケ谷第一団地の建替えに伴い、計画当初より56棟減った。

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