[2019/2/21　千葉版]
　鎌ケ谷市の清水聖士市長は20日、定例記者会見を開き、21日開会の市議会定例会に上程する2019年度予算案を明らかにした。一般会計は前年度当初比4・6％(15億円)増の総額338億6,000万円。他の特別4会計を加えた市全体の支出規模は552億7,200万円で、同3・6％の増となる。南初富2丁目での排水整備や放課後児童クラブの新築工事を計画、3年ぶりのプラス予算となった。

　一般会計の普通建設事業費は27億3,040万円(前年度比20・2％増)で、補助事業が8億9,055万円(同28・3％増)、単独事業が18億3,984万円(同16・6％増)。

　1億円以上の経費を要する主な事業は、小学校のプール塗装改修など義務教育施設維持補修事業が約5億3,200万円、19年度に全線高架運行を開始する新京成線連続立体交差事業が約4億0,100万円、二和川整備など準用河川整備事業が約3億2,200万円、主要市道整備事業が約1億9,600万円。

　新規事業をみると、土木関係では、南初富2丁目の排水整備に1,480万円、東道野辺地区の地域排水基本設計に1,318万円、串埼新田貯留池整備に伴う用地取得に5,094万円を投じる。排水整備事業は鎌ケ谷2丁目や道野辺中央5丁目でも計画、浸水被害の軽減を図る。地域排水整備事業費の総額は8,865万円。

　児童施設関連では、五本松小放課後児童クラブ施設整備工事に1億1,276万円、道野辺小放課後児童クラブ室の改修工事に992万円、南初富5丁目児童遊園の改修工事に800万円、仮称・東部地区児童センターの整備に向けた用地測量などに102万円を予算化する。五本松小では敷地内にあった既存施設を解体、あらたに2階建ての施設を新設する。

　学校関連では、道野辺小のプール塗装改修工事などに5,412万円、小中学校防火戸・防火シャッター改修実施設計などに1,981万円、東部小の校舎外壁・屋上防水改修実施設計に1,313万円、道野辺小の体育館改修実施設計に1,132万円を盛り込んだ。

　他の公共施設や公園関連では、社会福祉センターのトイレ改修工事に1,463万円、市政記念公園の駐車場整備工事に1,624万円、北初富駅前広場の整備に向けた検討設計に100万円、公共施設への公衆無線LANの設置に289万円を配分、暮らしやすいまちづくりを目指す。

　このほか、消防団車両(ポンプ車)更新に2,002万円、災害廃棄物処理計画策定に304万円、避難所における車椅子対応仮設トイレ整備に100万円を計上した。

　また、準用河川整備事業に19～20年度の2カ年で総額9,126万円の継続費、丸山3丁目ふれあいの森公園整備事業用地取得事業に19～23年度の5カ年で限度額3億2,743万円の債務負担行為を設定している。