6橋を補強修繕工事 日光道 ETCや伝送装置更新(県道路公社19年度事業概要)

【2019/3/30 栃木版】
 県道路公社は、2019年度予算と事業計画を公表した。建設関係は日光宇都宮道路(日光道)リニューアル事業に6億6174万円と重点配分し、継続の室瀬高架橋をはじめ銭沢橋と赤堀橋の耐震補強・修繕に着工するほか、後年度の補強・修繕に備え3橋の設計費を計上した。日塩道路の日塩橋と太閤橋、宇都宮鹿沼さつきロードの下欠高架橋と合わせ計6橋の補強・修繕を実施する。新規では大沢・日光間の伝送装置の更新を2カ年で進めていくほか、大沢本線料金所の2.0に対応したETCの増設に加え、自動料金所収受機を含めた既設のETCも更新する。

 同公社は19年度事業の収入と支出に63億2836万円を計上。篠井ICは3億1170万円を繰越しし、新年度早期の供用を目指して仕上げ工事の進ちょくを図る。完成後は、新設ICを加えた道路台帳業務を発注する予定。

 耐震補強と修繕を進めている室瀬高架橋は、土沢IC西側で東武鉄道日光線をオーバーパスする跨線橋で、竣工は開通の1976年度。橋長は203m(上下線分離の2橋)で、上部形式は鉄道直上部が37mの単純合成鈑桁とし、日光側が2径間連続RC中空床版桁、宇都宮側は4径間連続RC中空床版桁の各2連で構成。下部工のうち橋台2基は、A1がラーメン式橋台、A2は扶桑式橋台。橋脚10基のうちP1~P7とP10が2柱式橋脚、東武鉄道両側のP8とP9は上り下り一体型の2柱ラーメン式橋脚とし、基礎はいずれも杭基礎。

 18年度は鉄道影響範囲の鉄道直上部を対象に、桁の底面や両側の橋脚の耐震補強・修繕工事が完了。19年度からは鉄道両側の耐震補強・修繕工事に着手し、20年度の2カ年で実施する。工事は橋脚の巻き立てによる補強や断面修復など。

 銭沢橋は、156.5mの5径間連続非合成鈑桁。耐震補強では橋脚のコンクリートによる増厚や支承部の補強、修繕工事は塗装や床版・下部工の補修などで、20年度までの2カ年で施工する計画とし、19年度は下部工を実施する予定。室瀬高架橋と銭沢橋の設計は、富貴沢建設コンサルタンツ(宇都宮市)が担当した。

 赤堀橋は一級河川赤堀川を渡河するもので、橋長が38m、形式は単純非合成鈑桁。工事は断面修復、落橋防止、橋面補修と舗装・防水、伸縮装置の交換など。

 日光宇都宮道路のトンネル対策は、81年度に開通した日光ICと清滝IC間にある神ノ主山(L908m)、鳴虫山(L967m)の2カ所が対象。モルタルの充填による空洞化対策が完了し、19年度はトンネルの坑口に設置されている4基の情報板を更新する。

 設備関連ではETCの増設と更新を継続して進めていくほか、大沢と日光料金所の非常用発電機を更新する。伝送装置は速度規制など道路情報等を制御するもので、情報頻度の高い大沢・日光間を優先して20年度までの2カ年で設計と工事を実施する。対象は中継機器と通信ケーブル等で、同装置は開通以来、更新を実施していないという。また、後年度の工事に備え、更新の必要な機械設備の設計にも着手していくとした。

 日塩は20年度に無料化し県に移管するため、通行の安全を確保する対策を実施する。橋梁は工事が日塩橋と太閤橋、湯本橋は設計を行う。日塩橋は15mの単純合成鈑桁。18年度からの継続工事で、19年度は伸縮装置の交換や鏡面舗装。太閤橋は43.6mの単純RC床版鋼箱桁。工事は耐震補強と補修を計画しており、断面修復、支承部の補強・補修、伸縮装置の交換、再塗装など。9mの湯本橋は補修設計を委託する。3橋の架設年度は開通の72年度。

 また、日塩では2カ所の見下げ部分の法面対策を実施。既設ブロック積の補修と洗掘箇所の対策として根継やアンカー工などを検討しており、詳細設計を行い工法を確定。同地は日光国立公園で国有林となることから、環境省や林野庁との調整を行い、工事に着手していく。

 鬼怒川道路では、鬼怒川トンネル(L780m)のひび割れの補修を行う。宇都宮鹿沼の下欠高架橋は継続の伸縮装置の交換を実施する。

 橋梁・トンネルなどの構造物等を含む道路の舗装修繕等補修費には、日光宇都宮が18億5371万円、日塩2億0982万円、鬼怒川2525万円、宇都宮鹿沼は2398万円を配分。日光宇都宮道路は雪が堆積せず、除雪を円滑に行うため路肩の切削オーバーレイを重点的に行うほか、舗装修繕では各有料道路とも例年並みの施工を行うという。

 高架橋下を駐車場として整備する工事費には1000万円。国道119号宮環と一般県道氏家宇都宮線が立体交差する下川俣立体、119号北道路が現道と宝木本町の高架下の計2カ所で、約130台分の月極駐車場を試算している。

 県からの受託計画には1億7425万円。内訳は宇都宮北道路交通管理としてパトロールなどに1604万円、日足トンネルなど27トンネル(うち9トンネルは遠方監視のみ)の点検・清掃や保守管理が1億5827万円となっている。鹿沼市の南摩ダム建設で一般県道上久我栃木線の一部供用に伴い、杓子沢トンネルが追加された。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.