週休2日適用拡大へ モデル工事以外 10日から公告(千葉市)

[2019/6/11 千葉版]
 千葉市建設局技術管理課は、2019年度も引き続き、完全週休2日制工事のモデル工事とともに、受注者希望型工事の発注を計画している。モデル工事以外の案件については、10日以降に公告する案件から適用する考えでおり、同市では年間を通じ、18年度以上に適用案件を増やしていく方針だ。市では公共事業の担い手確保や長時間労働の是正、休日確保に向けた環境整備を進める上で課題を抽出するため17年度からモデル工事を導入しており、工事成績評定で評価することにしている。

 市は17年度のモデル工事とともに、18年度には「受注者希望型も追加。17年度にはモデル工事で3件、18年度はモデル工事7件のうち、仕様書に受注者希望型とした案件31件のうち、3件で適用があったという。

 19年度のモデル工事は、入札公告や特記仕様書に明記。モデル工事は対象期間内に週休2日相当(現場閉所率(現場閉所日数の割合)が28・5%以上)の実施に取り組んでもらい、確認のため実施工程表などに現場閉所日を記載し、監督職員に提出してもらう。

 特記仕様書で定めた休日に作業をする場合は、工事打合簿で「休日作業届」を提出。「作業日および時間」、「場所」、「理由」、「内容」のほか「着手日からの現場閉所率」と「振替休日」を明記する。ただし現場閉所率が週休2日相当に達している場合は、監督職員と協議の上で振替休日を明記しないことも可能。工期の算定は最低必要日数として準備期間40日、後片付け期間20日としている。

 モデル工事以外では19年度「総合評価落札方式対象工事」でかつ「建設局発注工事」の案件で、受注者の希望による場合でも、週休2日相当で現場を閉所したと認められる場合は、モデル工事と同様に工事成績評定で評価。受注者希望型の工事は、特記仕様書に適用条件を明記するとともに、工事成績の評価対象とする場合、受注者は工事着手前に完全週休2日の取り組みを実施する旨を、事前に監督職員に対して書面(工事打合簿)で通知することとしている。

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