遺構整備2弾を10月公告 観察棟新設や体育館改修(石巻市の旧門脇小)

[2019/9/6 宮城版]
 石巻市は、旧門脇小学校を震災遺構として保存するため、第2弾目の工事発注を準備している。第2弾は特別教室棟や体育館の改修、観察棟の新設、外構工事など。工事は建築、電気、機械、展示、外構に分け、一般競争入札で発注する。建築などは10月にも入札公告し、市議会12月定例会で工事請負の契約承認を予定する。工事費は計9億1813万円の2カ年継続費を組んでいる。
 旧門脇小の遺構化に当たっては、RC造3階建ての本校舎を一部解体するとともに、残す部分が崩れないように補強や補修を行う。併せて、観察棟の新設、特別教室棟と体育館の改修、駐車場の整備、植栽などを進める。
 第1弾目の工事は「旧門脇小学校震災遺構整備校舎解体その他工事」で、8月28日に一般競争入札を開札し、遠藤興業(石巻市)が9750万円で落札した。予定価格は9774万円。この工事は本校舎を対象に、一部解体と、保存する部分の外壁・屋上・耐震改修などを行う。工期は2020年3月19日まで。
 9月補正予算案では、継続費の総額を7億9313万円から、9億1813万円に変更した。年割額は19年度が8232万円、20年度が8億3580万円。工事費や工事監理費に充てる。ただし、第1弾目の工事費はこの中に含まれていない。
 新設する観察棟は、本校舎の東側と特別教室棟をつなぐデッキ形状の施設で、遺構の見学スペースとなる。本校舎の内部には立ち入りできないため、観察棟から本校舎2~3階部分の被災状況などを見ることになる。
 特別教室棟はRC造3階建て延べ1308平方mの規模で、1階に多目的学習室や企画展示スペース、2~3階に地域の歴史や震災被害の状況などを紹介するコーナー、ミニシアターなどを設ける。体育館には市民の利用スペースや仮設住宅の展示スペース、メモリアル倉庫などを配置する。このほか、植樹による憩いのエリアや、解体砕石を用いた中庭広場、駐車場などを配置する。
 震災遺構の調査・基本設計・実施設計業務は、語り継ぐ旧門脇小学校震災遺構設計JV(鈴木弘人設計事務所・佐藤光彦建築設計事務所・日展・福山コンサルタント・構造プランニング・魁設計JV)が担当している。
 旧門脇小は、門脇町4丁目-2-11に位置しており、大震災で津波被害を受け、一部が延焼した。自然災害の悲惨さを伝え、防災・減災を学ぶ場として活用するため、後世に残すことにした。

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