八千代エンジニヤリングで導入検討 下水道施設の太陽光発電(千葉市)

[2019/9/6 千葉版]
 千葉市建設局下水道計画課は、制限付一般競争入札「下水道における太陽光発電導入検討業務委託」を3日に開札し、八千代エンジニヤリング(千葉事務所・千葉市中央区)を落札者に決めた。落札額は、予定価格768万円に対し620万円(ともに税抜き)。2カ所の大規模汚水処理施設に加え、これらに伴う各ポンプ場に太陽光発電設備の導入を検討することに伴うもので、年度内には設置場所のほか、土地の賃貸・リースなどといった導入手法を盛り込んだ基本計画の策定までを進める考えだ。

 市が太陽光発電の導入を検討するのは、南部浄化センター(千葉市中央区村田町893)と、中央浄化センター(美浜区新港69)という大規模な汚水処理施設のほか、結城野ポンプ場(中央区神明町251-20)や、中央雨水ポンプ場(中央区中央港1-25)をはじめとするポンプ場12カ所。

 業務では、これらの施設へのエネルギーの有効利用を目的とする太陽光発電の導入検討で、市で行ったこれまでの検討資料を整理した上で、他の都市における導入事例や、太陽光発電に関する最新の技術・関係制度に関する情報の収集などといった、業務に必要な検討に伴う資料を収集・整理。

 また、対象施設の立地条件や整備計画に加え、固定価格買取制度などの関係法令も踏まえて、対象施設や土地に太陽光発電を導入した場合の「費用対効果」を算出する。

 加えて、これらの検討結果などを踏まえ、太陽光発電の導入が適している施設や土地について具体的な設置場所のほか、土地の賃貸やリースなどといった導入にふさわしい手法をまとめた基本計画を作成。一方で設置するに当たって想定される課題を整理する。

 今回の業務で市は、履行期限を2020年3月9日までに設定していた。

 市は浄化センター2カ所について、08年度から包括的維持管理制度を導入しており、今年2月の一般競争入札では、中央浄化センターはヴェオリア・ジェネッツ(東京都港区)、南部浄化センターは月島テクノメンテサービス(千葉支店・千葉市中央区)がそれぞれ委託業務の落札者となっている。

 委託期間はともに2024年3月末までの5カ年で、落札額は中央浄化センターが34億9800万円、南部浄化センターが93億円だった(ともに税抜き)。

 その業務は浄化センターと、各所管のポンプ場など。処理場やポンプ場、ゲート施設の運転操作・監視のほか、設備の保守点検や施設の管理、エネルギー管理、環境計測、環境対策、修繕、薬品など物品の調達に当たる。

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