福山コンサルタントで予備設計 東関道にハーフIC新設(千葉市)

[2019/9/7 千葉版]
 千葉市建設局建設総務課は、3日に開札した制限付一般競争入札「市内追加IC設置検討業務委託(31-1)」で、落札者を福山コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区)に決めた。市内を走る東関東自動車道にインターチェンジ(IC)を新設するための予備設計に着手する。交差点部分やIC本体部分の予備設計を委託する考えで、年度内をめどに成果をまとめる。市では幕張新都心にも至近の箇所にICを新設することで、市の中心部や湾岸部からの東京方面への移動時間の短縮や、物流の効率性の向上を図りたい考えでいる。

 市が新たなICの設置を想定しているのは、美浜区内で東関東自動車道と国道14号・357号が立体交差する「千葉西警察入口」交差点付近。

 この場所は東関東自動車道の湾岸千葉ICの東側に当たるが、同ICはその西側にある湾岸習志野ICと対を成す形で、片方向のみに行き来できる、いわゆる「ハーフIC」となっており、湾岸千葉ICは、宮野木ジャンクション(JCT)方面への入口、同JCT方面からの出口があるのみで、千葉側から東京方面に行き来するのは必ずしも至便な条件ではなかったという。

 市では利便性の確保などから、新たなICの設置を企図。一般道との接続方法として、ダイヤモンド型のハーフランプ(IC)とし、2019年度はその予備設計と、整備効果の分析を計画している。

 業務では、千葉西警察入口交差点での予備設計を実施し、設計図の作成とともに概算事業費などを算出。ICの追加箇所について、交通量の推計結果や既存のデータを使って▽港湾等物流拠点(産業拠点)▽集客施設(観光施設・大型商業施設等)、商工業施設(市場)▽救急医療施設、防災拠点──からICの整備効果を把握する。

 これらのほか、ICの追加申請手続きに向けて、NEXCO東日本や国土交通省千葉国道事務所など接続道路管理者らとの協議のための資料などを作成していく。

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