工事・業務595件予定 吉田川 工事5件で改修 雄勝1、2号橋も整備促進 下半期の発注予定(宮城県出納局)

[2019/10/2 宮城版]
 宮城県出納局は10月1日、2019年度下半期の発注予定を公表した。1日時点で建設工事461件と建設関連業務134件の発注を予定している。豪雨災害に備えた吉田川(大和町)の改修に関し、築堤など工事5件を発注する。石巻市雄勝町の新設道路に架設する雄勝1、2号橋の整備では、上・下部工合わせて6件の工事を発注する。
 宮城県が更新した発注予定によると、発注額が250万円以上の建設工事は461件を予定。前年同期比で9件減。4月の公表時から645件が発注済みになった。
 四半期別の件数は、第3四半期の発注が401件、第4四半期が60件を予定。461件のうち、土木部は52.3%に当たる241件(本庁59件+出先機関182件)を所管する。農政部は73件(本庁1件+出先機関72件)、水産林政部は49件(本庁6件+出先機関43件)を所管する。
 このほかの部局では教育庁が42件(本庁39件+出先機関3件)、企業局が21件(本庁11件+出先機関10件)、県警本部が17件(本庁のみ)を発注する予定。
 床上浸水対策特別緊急事業として実施している吉田川の改修に関し、土木部河川課は第3四半期に「吉田川河川改修工事その5」と「吉田川河川改修工事その6」を発注する。関連する「吉田川綱木堰改築工事」も発注する。また、仙台土木事務所は「吉田川河川改修工事その4」と「吉田川河川改修工事その7」の2件を発注する。
 いずれも洪水被害がたびたび起きている大和町吉岡地区を対象に、河川堤防の築堤や河道掘削、護岸整備、樋管設置などを行う。
 国道398号の付け替えとして石巻市雄勝町に新設している雄勝船戸道路の工事に関し、同線上に架設する「雄勝1号橋」と「雄勝2号橋」の工事を計6件発注する。
 1号橋の工事は、土木部道路課が「仮称・雄勝1号橋上部工工事」を発注し、東部土木事務所が「仮称・雄勝1号橋下部工工事その1」と「同その2」を発注。橋長190mの5径間連続場所打ち箱桁橋を施工する。
 2号橋の工事は道路課が「仮称・雄勝2号橋上部工工事その1」と「同その2」を発注し、東部土木事務所が「仮称・雄勝2号橋下部工工事」を発注する。橋長147mの5径間連続場所打ち箱桁橋を施工する。
 海中の杭基礎が腐食して破堤した塩釜漁港(塩釜市)の東防波堤について、水産林政部漁港復興推進室は第3四半期に「塩釜漁港東防波堤改築工事」を発注する。
 東防波堤はすでに、倒壊した部分が他の部分に影響を及ぼさないよう縁切り工事を実施した。改築工事では延長144mを復旧する。工期は15カ月、概算工事規模は5億~22億9000万円を見込んでいる。
 石巻南浜津波復興祈念公園の整備では、東部土木事務所が第3四半期に植栽工事その1~その3の3件を発注する。工種は造園。概算工事規模はそれぞれ1000万~1億円程度。
 このほか、気仙沼土木事務所管内の河川の水門整備に関し、土木部設備課が第3四半期に「河川・海岸水門等遠隔操作設備工事その2」と「同その3」を発注する。津波の襲来に備え、外尾川などの水門を遠隔操作によって開閉できるようにする。

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