変更・追加は511件 発注見通し ゼロ債で前倒しも(県土整備部)

[2020/1/7 千葉版]
 県土整備部による、2019年度第4四半期分の建設工事の発注見通しが6日、明らかになった。1日付で追加、または発注時期などの見直しがあった案件は511件。このうち発注取り止めが108件あるとともに、354件が1~3月の第4四半期発注分となっている(本紙調べ)。県議会12月定例会で議決された補正予算で設定された債務負担行為(ゼロ県債)による、年度をまたいだ、いわゆる「前倒し発注」による案件に加え、本課発注とする大型案件も追加されるなどしている。

 債務負担行為の設定は、県発注工事の施工時期の平準化を図るのが主な目的。舗装道路の修繕費や道路改良費などに、合計84億2600万円分の工事を、年度をまたいで施工できるよう設定している。

 設計額の高額な、本課発注を予定する主な追加案件をみると、下水道課(印旛沼下水道事務所)では、千葉市美浜区磯辺8丁目の花見川終末処理場の3号焼却炉などで、監視制御設備の修繕工事を発注する。工期は12カ月。

 河川整備課は、山武土木事務所管内で4件の工事を追加。大網白里市内では、19号および23号陸閘で、工期10カ月で扉体工の一般競争入札を予定しているほか、横芝光町内では、大布川で樋門ゲート製作据付工と設置工事の入札をそれぞれ追加した。

 河川関連ではこのほか、河川環境課が浦安市東野1丁目で「河川管理施設機能確保工事(境川東正水門開閉装置更新)」の発注を予定。工期には11カ月を見込む。

 港湾課は工事2件の発注を追加。千葉港湾事務所は「千葉港港湾環境整備工事(千葉中央地区千葉みなと埋立工その2-2)」の一般競争入札を予定しており、埋立工と上部コンクリート工、被覆ブロック据付の各一式を予定する。また、葛南港湾事務所でも、市川市塩浜で第4四半期に「県単港湾維持工事(市川泊地浚渫)」の一般競争入札を計画する。

 出先事務所についてみると、千葉土木事務所は、ともに八千代市島田台で「県単交通安全対策工事(島田台照明灯設置工)」と「県単交通安対策工事(島田台信号機移設工その2)」の2件を追加したほか、同様に八千代市内で「社会資本整備総合交付金(交付金街路)工事(八千代台歩道整備工その2)」や「総合流域防災及び県単河川改良合併工事(石神川1号橋設置工)」、「防災・安全交付金(交通安全)及び県単交通安全対策合併工事(島田台交差点その2)」などを追加している。

 葛南土木事務所では「河川管理施設機能確保工事(堀江排水機場自家発電機更新)」や「河川管理施設機能確保工事(真間川排水機場塵芥搬送装置更新)」、「河川管理施設機能確保工事(秣川排水機場8号・9号除塵機更新)」などの指名競争入札を追加。

 東葛飾土木事務所でも、野田市関宿台町で「県単道路改良(一般)工事(関宿台町道路改良工)」など2件の道路改良工事を追加したほか、県単の道路舗装修繕工事を加えている。

 印旛土木事務所は「土砂災害防止(急傾斜)工事(辺田その2)」などの土木工事(吹付枠工)のほか、佐倉市内の高崎川と鹿島川で掘削工事2件を追加。成田土木事務所も成田市天神峰で「社会資本整備総合交付金工事(天神峰改良工その2)」に加え、香取土木事務所は東庄町新宿で「ふさのくに観光道路及び県単道路改良(幹線)合併工事(新宿地盤改良工その3)」など3件の工事発注を追加した。

 海匝土木事務所は匝瑳氏時曽根で「国道道路改築工事((仮称)時曽根橋下部工)」など大型の一般競争入札案件3件を追加しているほか、山武土木事務所が「海岸基盤整備(復興)工事(10号陸閘・扉体工)」、長生土木事務所は白子町剃金で「県単橋梁修繕工事(旭橋側道橋・高欄工)」、夷隅土木事務所が御宿町実谷で「県単災害防止工事(太子坂トンネル補修工)」やいすみ市岬町和泉で「防災・安全交付金(交通安全)工事(若潮橋上部工)」をそれぞれ追加するなどしている(このほか出先事務所の発注見通し案件の詳細は、ちば電子調達システムの詳細を参照)

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