第4四半期に工事198件 吉田川の改修など 発注予定を更新(宮城県出納局)

[2020/1/7 宮城版]
 宮城県出納局は1月6日、2019年度第4四半期の発注予定を公表した。1月1日時点で建設工事198件、建設関連業務84件の発注を予定している。吉田川の治水に関し、中流域での改修工事を2件発注する。仙台塩釜港・塩釜港区の貞山ふ頭(塩釜市)では、新岸壁の建設に伴い泊地の埋立工事を発注する。
 宮城県が更新した発注予定によると、予定価格が250万円以上の建設工事は第4四半期に198件を発注する。前年同期比で12件減。4月の公表時から908件が発注済みになった。
 198件のうち、土木部は50%に当たる99件(本庁8件+出先機関91件)を所管する。前年同期に比べると、本庁所管分が極めて少ない(16件減)。次いで水産林政部が28件(出先機関のみ)を所管。農政部は15件(同)を所管している。
 このほかの部局では教育庁が42件(本庁のみ)、企業局が13件(本庁6件+出先機関7件)、県警本部が9件(本庁のみ)を所管している。
 昨秋の台風19号でも氾濫した吉田川では、国道4号より上流側の県管理区間で床上浸水対策特別緊急事業を進める。仙台土木事務所が「吉田川河川改修工事その5」と「吉田川河川改修工事その6」を発注する予定。河道を広げて流下能力を高めるため、その5で3万立方m、その6で1万6000立方mを掘削する。概算工事規模はともに1億~5億円。
 震災津波を受けて被災した河川の災害復旧では、気仙沼土木事務所が南三陸町歌津地区で施工する「港川河川災害復旧工事その6」と「伊里前川河川災害復旧工事その4」を発注する。港川では延長150m、伊里前川では同200mの築堤護岸工事を行う。
 国とともに新岸壁の拡張整備を行っている貞山ふ頭について、仙台塩釜港湾事務所は「貞山1号ふ頭埋立造成工事」を発注する。貞山ふ頭では1号ふ頭の前面にある泊地約7300平方mを埋め立て、岸壁を前出しして延長160mの新岸壁を整備する。工事では埋立量5000立方mを見込む。
 広渕沼地区(石巻市)で実施している農地の大区画化に関し、東部地方振興事務所は排水路などの付帯工事を3件発注する。「広渕沼工区支線排水路9-2号ほか工事」で排水路の枝線を1000m、「広渕沼工区支線排水路10-3号ほか工事」で同2400m、「広渕沼工区支線排水路11-2号ほか工事」で同1200mを施工する。すべて工期は約14カ月、概算工事規模は1億~5億円を見込む。
 名取支援学校に整備するスクールバスの乗降場について、土木部は「名取支援学校バス乗降場用地造成工事」を発注する。乗降場に通じるS造平屋163平方mの渡り廊下などを建設するもの。関連する「名取支援学校スクールバス待機乗降場整備工事」を教育庁が発注し、バスの旋回場などを整備する。

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