5億円超の工事4件 南部職業校はWTO 発注予定を早期公表(宮城県土木部)

[2020/3/3 宮城版]
 宮城県土木部は2020年度に発注する大型工事について、発注予定を公表した。概算工事規模が5億円以上と見込まれる建設工事は、4件を予定している。大河原町内に新設する南部地区職業教育拠点校(仮称)の本体工事は、概算工事規模が60億~80億円と試算され、WTO対象の一般競争入札となりそうだ。
 土木部は東日本大震災以降、受注者が資機材の調達や技術者の配置を計画的に進める施策として、次年度に発注が見込まれる大型工事について、発注予定を早期に公表している。
 今回、公表された発注予定には、営繕課が所管する▽産業技術総合センターEMC総合試験棟新築工事▽南部地区職業教育拠点校新築工事▽志津川高屋内運動場改築工事▽角五郎単身用待機宿舎新築工事──の4件が含まれた。
 件数は前年同期比で34件減。震災からの復興事業が進み、大型工事は大幅に減少する見込み。公表された4件はすべて、工種が「建築一式工事」。一般競争入札によって施工者を選定する。
 第1四半期に入札公告が予定されるのは「産業技術総合センターEMC総合試験棟新築工事」。電磁ノイズを測定できるS造地下1階地上1階建て延べ737平方mのEMC総合試験棟を、産業技術総合センター(仙台市泉区)に建設する。
 WTOの入札が見込まれる南部地区職業教育拠点校新築工事は、第2四半期に発注する。宮城県は柴田農林高校と大河原商業高校を統合して新設する同校について、柴田農林高校の敷地内に新校舎や農業実習棟など延べ1万平方m余りの新施設を建設する。現在、先行して部室棟などの建設が行われている。
 第2四半期は志津川高校(南三陸町)の老朽化対策として、体育館の改築工事を発注する。S造平屋1594平方mの新体育館や渡り廊下を建設する。また、警察職員用の住宅を集約化する事業に関し、角五郎地区(仙台市青葉区)に建設する単身者向けの住宅建設工事を発注する。
 宮城県は4月1日に、20年度の発注予定を改めて公表する予定。

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