小学校新設へ基本計画 幕張・若葉地区 病院用地と折半(千葉市)

[2020/3/4 千葉版]
 wakaba-shinsho千葉市教育委員会学校施設課は、2020年度から、美浜区若葉3丁目の幕張新都心に整備を計画する新たな小学校の基本計画の策定に着手する。市議会定例会に提出中の20年度予算案には、策定委託料などに1,000万円を計上しており、確保でき次第、発注準備を進めたい考え。複数の高層マンション建設が計画されるなどし、今後急増が予想される若葉住宅地区の児童に対応するための措置で、建設予定地の所有者である県企業局とも今後協議するなどし、必要な規模やスケジュールなどを決める方針だ。

 市が建設を予定するのは、若葉住宅地区に残る敷地約5・3haの一部。周辺の約17万5,800平方m・計8区画(A街区、B1~7街区)については、県が15年7月、三井不動産レジデンシャルを代表とする野村不動産や三菱地所レジデンス、伊藤忠都市開発、東方地所、富士見地所、袖ケ浦興業のグループと土地譲渡契約を結んでいる。

 高層マンション群は一部が完成し、分譲および入居が始まっており、児童らは現在、近隣の打瀬小学校などに通学しているが、今後の建設ラッシュで児童増が予想されるため、新たな小学校の建設が計画されたとしている。

 建設予定地は、県立幕張総合高校に隣接し、北側には県企業局の水質センターなどがあるなど現在はさら地。市ではこの一部について、移転改築が計画される市立海浜病院と敷地を折半し、新たな小学校を設立する考えでいる。

 基本計画では教室数など必要な規模を推計から想定した上で、校舎やグラウンドの規模、スケジュール、概算事業費などを盛り込みたい考え。現況が県有地なため、譲渡・賃借に伴う費用や、同じく基本計画の策定に着手する新病院との整合性を図る考えだ。

 現在の計画では、整備中のA街区、B1~7街区には計約4,500戸のマンションが33年度までに完成する見通し。そこに居住する児童・生徒が通学した場合、既存の打瀬小学校などでは25年度以降、適正学級数を超える配置となり、教室数の不足などが続く見通しとなっている。

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