圏央道成田区間は秋に 京葉JCT・Bランプ公告を今春(NEXCO東日本発注予定)

[2020/4/7 千葉版]
 東日本高速道路(NEXCO東日本)は、2020年度に公告を予定する、契約制限価格が250万円を超える工事について、その発注予定を明らかにした。県内を施工範囲とする工事は34件。2件の一般競争入札案件のうち、工期に5カ年余(約65カ月)を見込む、東京外環自動車道が京葉道路と交差する、京葉ジャンクション(JCT)のBランプ工事は、20年度第1四半期(4~6月)の一般競争入札公告、第3四半期(10~12月)の入札を予定している。

 入札方式別にみると、制限付き一般競争入札と拡大型指名競争入札が13件ずつ、基本契約方式(随契)と随意契約方式が合わせて6件となるなどしている。

 京葉JCTで予定されているのは、供用済みのランプを除くB・Gランプの工事。このうちBランプは延長500mのシールド工法によるトンネルで、一方のGランプは同230mの開削トンネルとして計画し、工期はともに約65カ月。今年2月に一般競争入札が公告されており、6月26日の開札を予定する。

 両ランプの工事はともに、当初は計画からいったん除外されていた京葉JCTの「フルジャンクション化」を図るもので、完成・供用後の京葉JCTの下部にトンネルを掘削して整備。Bランプ(高谷JCT方面→京葉道路千葉方面)と、Gランプ(京葉道路千葉方面→高谷JCT方面)の2方向のトンネルを掘削する。

 Gランプの詳細設計は中央復建コンサルタンツ(東京本社・東京都千代田区)、技術協力業務は大成建設(千葉支店・千葉市中央区)がそれぞれ担当している。

 大栄~横芝区間を整備中の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)で、成田区間の工事を発注する。工期は約45カ月とし、延長は約5・5km、切盛土量は約100万立方mであるほか、函渠工約10基、橋台・橋脚約5基、 PC上部工約500平方m(本線橋2橋)を工事内容とした。第3四半期の入札広告と、21年度第1四半期の入札を計画する。

 大型の案件では、同じく圏央道に関連して、横芝光町庁内で「高谷川高架橋(下部工)南工事」の発注を予定。工期には約25カ月を見込み、延長約1km、橋台・橋脚工は約15基を見込む。また、「多古地区函渠工事」は第1四半期の公告、第2四半期の入札が予定されており、延長約0・2kmにわたって函渠工2基と地盤改良工約5万立方mを計画している。工期は約30カ月。

 その圏央道と東関東自動車道をつなぐ大栄JCTの「Cランプ橋(鋼上部工)工事」は、第3四半期の公告と第4四半期の入札。詳細設計一式のほか、鋼重約300t(本線橋1橋、ランプ橋1橋)を進めるもので、工期は約30カ月としている。

 これらのほか、京葉道路の原木インターチェンジ(IC)で、軸重計設備更新工事を約40カ月の工期で計画。軸重計約40基の更新を図る予定で、第1四半期の公告、第2四半期(7~9月)の入札を予定している。大型の案件10件は「週休2日推進工事」にも設定されている(発注予定の詳細はNEXCOホームページを参照)

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