下野市 自治医大駅で広場や5市道整備 シェルター、トイレ、駐輪場も

[2020/5/12 栃木版]
 下野市は、2019~23年度までの自治医大駅周辺地区都市再生整備計画事業を進めている。同計画の対象は、駅東口を中心とした43.5ha。駅周辺の市道、駅西口自転車駐車場、公衆トイレなどの整備を行うとしている。20年度は、市道7002号線の改良工事や街路灯の整備工事を第1四半期に発注。市道7002号線の整備の進ちょくに合わせ、他の路線や駅前広場の整備も順次実施。トイレ等の施設は、道路整備工事の後に着手する見通しとした。自治医大駅周辺地区都市再生整備計画事業の事業費は、5億4500万円と試算している。

 JR自治医大駅周辺のグリーンタウンにおいては、自治医大周辺土地区画整理事業実施から長期間が経過。老朽化した道路や公園等の維持管理など、安全・安心に暮らせる定住環境の整備や、駅周辺のバリアフリー整備など、誰もが便利に移動できる環境整備が必要となってきている。市は、快適でうるおいのある環境で新たな人の流れを作ることを目指し、人にやさしい交通環境づくりや、快適に住み続けられる住環境づくりを目指し、自治医大駅周辺地区都市再生整備計画事業に着手した。同事業の測量設計は、東亜サーベイ(宇都宮市)が担当。

 道路については、▽自治医大駅東口駅前広場▽市道7002号線▽市道7020号線▽市道7036号線▽市道7024号線▽市道7050号線-を改良整備。地域生活基盤施設として、駅西口自転車駐車場や情報板を整備。高質空間形成施設として、公衆トイレを整備するとしている。

 一般県道自治医大駅停車場線と、自治医科大学沿いの同笹原二宮線を結ぶ市道7002号線(L380m)は植樹桝を撤去し、視覚障害者誘導ブロックを整備。街路灯の撤去・新設を行う。幅員は、現在の車道6m・歩道3mから、車道4.5~5m・歩道2.75m・路肩0.75~1mに改良する。事業費には、7000万円を試算。

 駅東口北側から市道7002号線へアクセスする市道7020号線(L140m)については、側溝を改良。民地と車道の段差を解消するため、舗装整備も行うとしている。事業費は、3800万円と試算。

 駅東口広場から市道7002号線へアクセスする市道7036号線(L85m.車道幅員6m)については、外側線を設置し、車道4m・路肩両側1mとする。路肩は、カラー舗装または平板ブロック整備を実施。視覚的に歩行者と車両の通行を分離し、車両の速度抑制効果を狙う。事業費は1000万円と試算。

 自治医大駅東口駅前広場、駅東口において宇都宮線沿いで駅前広場の北に設置されている市道7024号線(L36m)、宇都宮線沿いで駅前広場の南に設置されている市道7050号線(L58m)については、現在のところ歩道部がマウントアップ構造で、車道側に植樹帯が整備されており、表面は陶板ブロックとなっている。雨天時に滑りやすいことから、遮熱性・遮音性に優れた平板ブロック舗装に更新。歩道と車道の段差解消、植樹帯を撤去して車両停車帯を確保し、送迎時等に利用しやすい広場にするという。視覚障害者誘導ブロックも、駅から自治医大駅停車場線・市道7002号線を通るルートで配置を計画している。

 東口駅前広場に設置を予定しているシェルターについては、雨天時に公共交通機関を利用する利便性を向上させるために設置するもの。現在のところ、安藤設計(宇都宮市)が設計業務を進めている。規模や構造等は検討を進めているが、昨年の住民向け説明会では、材質は膜材を構想しているとした。

 事業費は、駅東口広場が3億円、市道7024号線が1000万円、市道7050号線が1000万円と試算。

 駅西口自転車駐車場は、現在の計画では、屋根付きで駐輪ラックを備えたものとする。事業費は、2000万円とした。情報板は駅の東西に1カ所ずつ設置し、事業費は500万円。

 公衆トイレも、駅の東西に1カ所ずつ設置するとしている。男子用・女子用のほか、多目的トイレも設けるという。事業費は、駅東口が5000万円、駅西口が4000万円とした。

 駅西口自転車駐車場、情報板、駅東西の公衆トイレの設置箇所や規模等の詳細は、現在のところ未定としている。

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