綜企画設計に委託 長崎小学校調理場の改築(流山市)

[2020/5/14 千葉版]
 流山市は12日、野々下2丁目にある長崎小学校調理場建設設計業務の落札者を綜企画設計(東京都千代田区)に決定したことを公表した。8日開札の指名競争入札により5者から選定しており、予定価格2,420万円(税抜き)に対して落札価格は953万円(同)だった。

 機能不全となっている既存の調理場を改築するためのもので、同業務によりまとめた設計を基に、2021年度の着工を目指す。

 既存の調理場はRC造平屋約600平方m。長崎小の既存施設がもつ1日当たりの給食数は、同小学校と、1つの調理場で2校分の給食を作るいわゆる「自校複合方式」として東部中学校への配送用を加えた約1,200食。

 しかし、長崎小学校の敷地内にある調理場は、給食室の地盤沈下により調理ができなくなったことから、同調理場で機能している配膳室を活用するなどし、長崎小学校は八木南小学校、東部中学校は八木中学校からそれぞれ約600食ずつを受け取って、給食を賄っている状態。このため、長崎小と東部中分として必要な約1,200食を調理可能な施設の整備が求められている。

 委託業務の概要は、調理場建設における基本設計と同地質調査、工事発注に向けた実施設計(解体設計含む)と、その事業費積算とした。

 今回の設計業務の範囲は、本体工事に付随する解体工事と各設備工事・外構工事を含めた施設の建築・電気設備・給排水設備(厨房機器を含む)の基本設計と実施設計。基本設計の策定は7月31日、工事費概算書の作成は8月31日、実施設計の策定は21年1月31日をそれぞれ履行期限としている。

 追加業務は▽積算業務(工事内訳書と数量調書・単価比較表・代価表の作成、見積徴収、見積書調書作成)▽新築対象施設の面積表作成▽工事工程計画作成▽建築確認申請その他法令手続き業務▽パース図の作成(基本設計・実施設計時)──などとした。

 並行して進める地質調査は、土質ボーリング30m×3カ所と報告書作成、地盤調査(土質ボーリング・標準貫入試験・土質試験・解析等調査)を予定している。

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