2社立地へ月内選定 大曲浜地区の産業用地(東松島市)

[2020/9/15 宮城版]
 東松島市は、大曲浜地区の土地区画整理事業で設けている産業用地に、新たに2社が立地の意向を示していることを明らかにした。1社は運輸業で倉庫など、もう1社は建設業で事務所や工場の建設を計画している。月内に選定委員会を開いて審査し、問題がなければ順次、立地協定を結んで土地を引き渡す。
 立地を希望している区画とその面積は、1社が20街区02区画の0.8haで、もう1社が19街区02区画の0.41ha。土地は震災津波の被害を受けた後、市が土地区画整理事業で造成した。
 大曲浜地区は、同市の沿岸部に位置し、航空自衛隊松島基地と石巻工業港に隣接している。区画整理の施行面積は約51haで、うち企業などへの分譲用地が26ha、残りが県の矢本海浜緑地や、道路、河川など。
 都市計画では工業地域(特別用途地域)になっており、建ぺい率が20%、容積率が200%。三陸自動車道石巻港インターチェンジから約3.5kmの距離にある。一部エリアで造成工事が続いており、年度内に完了する見通し。
 分譲用地は、通常用地と小規模事業用地があり、これまでに合わせて29社が立地、または立地予定になっている。市によると、立地予定者のうち、日本ペパロンやREO研究所などはまだ現地着工に至っていない。
 空き区画は現時点で3区画となっており、立地企業を随時募集している。2区画は通常用地で、8街区の1.25haと、9街区の0.86ha。残り1区画は小規模事業用地で0.15haの広さ。
 土地は分譲または賃貸(定期借地)を選択可能。分譲価格は1平方m当たり1万2000円程度。賃貸価格は1平方m当たり年間480円程度。賃貸期間は原則10年以上30年未満となる。
 申し込みを希望する場合は、市商工観光課商工振興・企業誘致係(☎0225-82-1111)に必要書類を提出すること。問い合わせも同課まで。

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