安足土木20年度事業概要 128カ所に78.8億円投入 街路で秋山川大橋架替え

[2020/9/15 栃木版]
 県安足土木事務所は、128カ所に78億8500万円を投入する2020年度の事業概要をまとめた。内訳は、道路・街路事業が78カ所52億2900万円、河川・砂防事業は50カ所で26億5600万円となった。新規は、佐野市の秋山川改修に伴い、街路事業で都市計画道路3・4・1前橋水戸線(主要地方道桐生岩舟線)の大橋を架け替えるため、詳細設計をまとめ用地測量に着手。新規の河川事業では、足利市の姥川3300m改修で路線測量を完了、認可を取得し河道計画を固めていく。       =2面に事業箇所

 国庫交付金新規の道路事業のうち、佐野市閑馬町の桐生田沼線500mは、線形を改良し狭あい区間の閑馬川の春高橋を架け替える。計画では片側歩道2.5mを確保した幅員10.5mに拡幅改良するもので、工事中の交通を確保する仮設橋は現橋下流側を検討。今年度は橋梁詳細設計をまとめるとともに、用地補償に着手する見通し。

 赤見東工区は、山形寺岡線赤見南工区の先線となる改良事業。赤見本町線との交差点を改良し、東進する700mの拡幅改良を計画、今年度から交付金を充当し用地補償を実施する。

 3・4・3赤見馬門線1400mは、3車線に再編整備する街路事業に加え、冠水被害を防止する調整池整備に道路事業を充当する。事業区間南端の国道50号交差点南側を候補地に今年度で冠水エリアを特定するため道路南側の設計とともに、調整池の詳細設計を固め、容量や規模など諸元を固める。

 田沼下町工区の佐野田沼線は、北関東自動車道交差部前後740mの歩道拡幅に目途が立ち、引き続き同工区北側870mの上町西工区に交付金を充当。通学路となっている同県道沿線の小中学生らの安全を確保するため、両側の歩道を2.5mに拡幅し、車道と歩道間の路肩には自転車通行帯1.5mを確保、今年度から用地補償を進めていく。

 河川事業の菊沢川は、赤見本町線菊沢川橋の架替えで諸元をまとめ、橋長21.6m(W12.5m)、上部形式をプレテンション方式PC単純床版桁に決めた。下部工は杭基礎逆T式橋台2基。着工に向け用地補償を継続するほか、県単で分水堰の設計を進め、21年度の着工を目指す。

 足利市福居町の佐野太田線は、今年度に用地測量を行い、物件調査や用地補償に着手。293号堀込町交差点から東武鉄道福居町駅前の市道交差点まで1550mが事業区間で、東西の交差点に右折レーンを設置し渋滞を緩和するほか、両側の歩道3mを確保、路肩の1mと合わせ通学児童など歩行者・自転車の安全を確保する。

 293号堀込町1100mの電線共同溝整備は、現況の道路幅員を活用。調査の結果、西側にNTTの既設管が埋設されていたため、東側の設計を今年度進めていく。

 足利市の砂防事業のうち和田耕地沢は、堤高3.5m、堤長41.4mの不透過型堰堤とし、用地補償を進め21年度の工事に備える。西宮二号沢堰堤は、透過型を想定し諸元を確定する詳細設計をまとめ、用地測量や補償に着手していく。新規では、急傾斜地崩壊対策で待受け擁壁を計画する本城一丁目Aの詳細設計を進めていく。

 佐野市では、新規に曲屋沢と藤倉沢堰堤の整備に着手。曲屋沢が堤高10m、堤長30.2mを想定、藤倉沢は堰堤2基を計画しており、詳細設計で諸元を固めていく。

 交通安全施設整備は、足利市が新規の佐野太田線・福居町のほか、野田多々良停車場線・久野小前、名草小俣線・名草中町、中野福居線・筑波小前中、同・御厨小前、佐野市は飛駒足利線・飛駒小前、秋山葛生線・豊代、作原田沼線・堀口などで用地補償や舗装、歩道工を進めていく。

 渡良瀬川の橋梁補修では、竜舞山前停車場線鹿島橋と佐野太田線川崎橋、足利館林線福猿橋の高欄や塗装工事を継続。新規では、足利太田線側道橋の橋脚補修工事を実施する。

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