北千葉道路が事業化 圏央道など推進(関東整備局21年度予算)

[2021/3/31 千葉版]
 関東地方整備局は30日、2021年度予算の概要を発表した。県内では、新規事業で国道464号北千葉道路(市川.松戸)が盛り込まれたほか、首都圏中央連絡自動車道や国道357号東京湾岸道路、国道51号北千葉拡幅、一宮川河川激甚災害対策特別緊急事業などを推進する方針だ。

 関東地方整備局の配分事業費は前年度と同規模の1兆7120億円。その内訳は、直轄4479億円、補助4593億円、交付金8048億円。本県の補助事業は1051億円を計上している。

 県内の主要事業をみると、国道464号北千葉道路(市川・松戸)で1億円を予算化。未整備区間となっている市川市堀之内から大町までの延長3.5kmについて、調査設計に着手する。

 一宮川水系一宮川河川激甚災害対策特別緊急事業に10億6000万円を配分。一宮川で護岸工や橋梁架換(下部工)などを進めていく。

 首都圏中央連絡自動車道では、本県と神奈川県で404億9000万円を計上。未開通区間の整備によるネットワーク効果の早期発現に向け、調査設計や用地買収、改良工事、橋梁上下部工事、トンネル工事を推進する。

 国道51号北千葉拡幅に8億円を充てる。千葉市区間700mで環境整備、四街道市~佐倉市区間3.1kmで調査設計、用地買収、改良工事などを実施する予定だ。

 127号防災に3億5000万円を配分。川名・富浦地区(館富トンネルを含む延長約1km区間)の4車線化に向けて、引き続き、調査設計や改良工事を実施する。南無谷・小浜地区などについても調査設計、用地買収を計画している。

 国道357号東京湾岸道路の本県区間に35億3000万円を投入し、調査設計や橋梁下部工事、改良工事を推進していく。

 千葉港千葉中央地区複合一貫輸送ターミナル整備事業に6億1000万円を計上。貨物需要の増大に伴う内航RORO船の大型化に対応するとともに、大規模地震に対する耐震性能を持つ複合一貫輸送ターミナル(水深9m)を整備する計画。岸壁の本体工や防波堤の詳細設計などを予定している。

 このほか、本県関連の新規事業箇所(補助)は次の通り。▽事業名(市町村名)=[1]事業主体[2]21年度事業費[3]備考──の順。

【大規模特定河川事業】

▽利根川水系長門川大規模特定河川事業(印西市・栄町)=[1]県[2]3億5000万円

【事業間連携河川事業】

▽利根川水系旧江戸川事業間連携河川事業(市川市・浦安市)=[1]県[2]6億円

【大規模更新河川事業】

▽利根川水系真間川大規模更新河川事業(市川市)=[1]県[2]8600万円

【空港・港湾等アクセス補助制度】

▽成田小見川鹿島港線・取香~多良貝(成田市)=[1]県[2]2億5800万円[3]成田国際空港へのアクセス道路

【道路メンテナンス事業補助】

▽千葉県トンネル長寿命化修繕計画=[1]県[2]5億4000万円[3]国道128号鳥止トンネルなど
▽千葉市道路附属物等長寿命化修繕計画=[1]千葉市[2]2億0400万円[3]松波新港線幸町歩道橋など

【無電柱化推進計画事業補助】

▽船橋市無電柱化推進計画事業=[1]船橋市[2]5300万円[3]00-076号線ほか3路線
▽千葉市無電柱化推進計画事業=[1]千葉市[2]1億0600万円[3]中瀬幕張町線(若葉地区) ほか

【踏切道改良計画事業補助制度】

▽鬼越第6号踏切道(市川市)=[1]県[2]1億円
▽野田線第179号踏切道(野田市)=[1]県[2]6億円
▽実籾第4号踏切道(習志野市)=[1]県[2]2億6600万円
▽第二菊間道踏切道(市原市)=[1]県[2]3000万円
▽九十九里街道踏切道(匝瑳市)=[1]県[2]1億1300万円
▽諏訪前踏切道(香取市)=[1]県[2]5000万円

県内の主要事業(PDF)

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