国営栃木南部に18.5億円 直轄と補助81カ所で87億円 農水省予算

[2021/4/10 栃木版]
 農水省は、2021年度当初予算における本県配分箇所を公表し、直轄事業と補助事業を合わせ81カ所で87億8100万円となった。内訳は、直轄事業が15カ所40億3100万円で、新規の復旧治山東荒川上流(塩谷町)など公共林野13カ所、農業農村整備は2カ所で栃木南部に18億5000万円を配分した。補助事業は66カ所47億5000万円で、新規に復旧治山の入沢(鹿沼市)などに着手する。このほか農山漁村地域整備交付金として国費で11億3500万円が配分された。
=2面に直轄と補助事業箇所

 直轄事業では、真岡市と小山市、茨城県古河市など9市町を受益地とした鬼怒川南部かんがい排水事業が2年目。船玉揚水機場と川岸機場、用水路延べ3.5kmの改修を計画しており、全体事業費が55億円。21年度は5億円を配分し、2カ所の揚水機場の設計や小山・真岡などで用水路の工事に着手する予定。

 栃木南部地区かんがい排水事業は、排水機場や排水路工事の進ちょくを図る。

 直轄林野公共事業は復旧治山と予防治山、流木防止総合対策など13カ所で16億8100万円。新規で加戸沢など3カ所に着手し、渓間工や山腹工などを行い、国有林の復旧対策を進めていく。ゼロ国は、日光市芝草山と那珂川流域森林環境保全整備の2カ所に1億8100万円となった。

 県施行の補助事業のうち、林野公共事業が33カ所25億1100万円。新規に復旧治山で大日向(宇都宮市)、山口上手(佐野市)、川化(鹿沼市)、関口(同)入沢(同)大越路(同)、蛇籠(日光市)の7カ所に着手し、令和元年東日本台風からの復旧等を加速させていく。事業計画を変更し全体事業費を見直したのが、復旧治山の加戸沢(鹿沼市)と塩の沢(那須塩原市)。保安林整備事業は13カ所が予算化された。

 農業農村整備事業は、継続33カ所で22億3900万円となっている。農業競争力強化農地整備で重点配分されたのは荒井町島(大田原市)、薬師寺・柴(下野市)、椎谷(市貝町)、芳賀町北部第2(芳賀町)、下稲葉(壬生町)、小泉・本沼(益子町)-など。圃場整備対象エリアを拡大し計画を変更して全体事業費が増額となったのが佐川南(小山市、野木町)と漆塚(那須町)。2年目の農地中間管理機構農地整備の稲毛田(芳賀町)には、9100万円が配分され、梨団地化による農地の集約を目指す。農村地域防災減災事業の蟹川堰(小山市、下野市)も2年目で、実施設計費等1300万円が配分された。

 このほか農山漁村整備交付金には、県や市町事業に国費で11億3500万円となっている。

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