日環センターで基本計画 新港清掃工場リニューアル整備(千葉市)

[2021/4/17 千葉版]

リニューアル整備する新港清掃工場

リニューアル整備する新港清掃工場

 千葉市は、新港清掃工場のリニューアル整備に着手する。施設基本計画作成業務を日本環境衛生センター(川崎市川崎区)に委託した。随意契約で委託し、契約金額は3100万円(税抜)。新清掃工場の稼働にあわせ、既存の躯体を生かし、プラントを入れ替える予定。整備期間は5年程度を想定しており、2031年度の再稼働を目指す。北清掃工場については、年度内にも焼却炉の大規模改修を含めた次期長期委託契約を締結する方針だ。

 同市の焼却施設は、新港清掃工場(美浜区新港)と北清掃工場(花見川区三角町)の3用地2清掃工場運用体制となっている。北谷津用地では新清掃工場の整備が進められている。

 新港清掃工場については、一般廃棄物処理施設整備計画に基づき、新清掃工場との切り替えが可能となる25年度末まで稼働する。その後、さらなる安定処理に向けて、5年間の整備期間をはさみ、31年度の再稼働を目指す。

 既存の躯体を生かし、プラントを入れ替えるリニューアル整備を予定している。施設基本計画では、施設の整備を適正に進めるため、最新のごみ量予測に基づいた施設規模や、最適な整備手法などの検討を進めていく。履行期限は2023年3月31日まで。

 北清掃工場については、一般廃棄物処理施設整備計画に基づき、新港清掃工場の整備が終了し、切り替えが可能となる30年度末まで稼働する計画だ。

 長期委託契約が21年度に終了するため、同年度中に安定稼働のために必須となる、焼却炉の大規模改修を含めた次期長期委託契約を締結したい考えだ。

 新清掃工場については、DBO方式で日量585t(195t×3炉)規模を整備する計画。焼却炉はシャフト炉式ガス化溶融方式を採用する。事業者は、代表企業が日鉄エンジニアリング、構成員が三井住友建設とするグループ。実施設計を進めており、解体工事に着手した。22年10月ごろまでに解体を完了させ、新清掃工場に着工し、26年4月の供用開始を目指す。

◆焼却施設の概要

ごみ焼却施設 新港清掃工場 北清掃工場
所在地 美浜区新港226-1 花見川区三角町727-1
竣工 2002/12/01 1996/10/01
用地面積 3万2,852平方m 3万9,478平方m
建築面積 1万0,115平方m 9,677平方m
日量 435t(145t×3炉) 570t(190t×3炉)
形式 全連続燃焼式ストーカ 全連続燃焼式ストーカ
施工者 川崎重工業 三菱重工業

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