16棟を長寿命化改良 学校施設の長寿命化計画(宮城県気仙沼市)

[2021/4/24 宮城版]
 気仙沼市は、市学校施設長寿命化計画を策定した。計画期間は2021~56年度までの36年間。計画の対象施設は小中学校や幼稚園、共同調理場の34施設。計画では、統合を検討している学校を除き、校舎や体育館など16棟を長寿命化改良、21棟を大規模改造することにした。ただし、新統合計画の検討の進捗に合わせて改修計画を具体化(見直し)するため、工事の着手時期などは示していない。

 計画の策定目的は、学校施設の老朽化が進む中、改築等に多額の費用を要することが見込まれる一方、市税の減収や社会福祉費用の増大などで市の財政状況が厳しくなる見通しのため、学校施設の維持管理のトータルコストを縮減するとともに、財政負担の平準化を図ること。

 計画策定に当たっては、文部科学省の「学校施設の長寿命化計画策定に係る手引き」を参考とした。計画の位置付けとしては、2017年3月に策定した市公共施設等総合管理計画の個別施設計画とする。

 市学校施設長寿命化計画の対象施設は、小学校14校、中学校11校、幼稚園6園、共同調理場3カ所で計34施設。全体の棟数は68棟で、延べ床面積が12万8212平方m。建築後30年を経過した施設が49棟で、全体の約7割を占めている。40年以上経過したものは28棟で、約4割を占める。

 これまでは40~60年が経過した段階で改築してきたが、今回の計画を策定し、異常が生じる前にメンテナンスを施す予防保全へと切り替える。予防保全を行いながら計画的に長寿命化改良や大規模改造などの改修を必要に応じて実施し、施設の使用年数をおおむね80年を目標に取り組む。

 長寿命化改良は、基本的に3月末時点で築後40年以上の建物を対象に行う。具体的にはコンクリート中性化対策、鉄筋の腐食対策、耐久性に優れた仕上げ材への更新などを実施する。大規模改造は築後20年以上~40年未満の施設を対象とする。具体的には内外装の改修、断熱化等のエコ改修、トイレの改修、空調の設置など。

 なお、改修する建物の優先順位については、今後の工事実施段階において健全度や耐力度を調査した上で判断する。

 市学校施設長寿命化計画で定めた施設の主な扱いは次の通り。

【長寿命化改良】
▽気仙沼小学校の体育館▽九条小学校の中央西校舎と西校舎、体育館▽松岩小学校の校舎と体育館▽階上小学校の南校舎と体育館▽津谷小学校の校舎と体育館▽大谷小学校の校舎と体育館▽気仙沼中学校の体育館▽唐桑中学校の特別教室棟と体育館▽松圃幼稚園の園舎

【大規模改造】
▽気仙沼小学校の中央校舎▽面瀬小学校の校舎と体育館▽新城小学校の南校舎と北校舎、体育館▽階上小学校の中央校舎▽気仙沼中学校の中央校舎▽鹿折中学校の校舎と体育館▽松岩中学校の校舎と体育館▽面瀬中学校の校舎と体育館▽新月中学校の校舎と体育館▽唐桑中学校の校舎▽津谷中学校の校舎と体育館▽小泉幼稚園の園舎▽津谷幼稚園の園舎

【現統合計画の対象校で使用しなくなる予定】
▽月立小学校の校舎と体育館▽大島小学校の西校舎と中央校舎、体育館▽中井小学校の校舎と体育館▽小泉小学校の校舎と体育館▽条南中学校の南校舎と特別教室棟、屋内運動場▽大島中学校の校舎と体育館

【統合の方向性を今後に幅広く検討】
▽階上中学校の校舎と体育館▽大谷中学校の校舎と体育館

【休園中で今後の入園希望者の意向を踏まえ廃止を検討】
▽馬籠幼稚園

【24年度の再編で廃止を計画】
▽小原木共同調理場

【必要な教室が確保できる場合、解体することを検討】
▽気仙沼小学校の東校舎▽気仙沼中学校の西校舎

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