統合中学校のプロポ公告 単体か3者以内のJV 基本・実施設計(宮城県 蔵王町)

[2021/9/7 宮城版]
 蔵王町は7日、「統合中学校新築設計業務」の委託先を選定する公募型プロポーザルを公告する。校舎や屋内運動場など延べ約6340平方mの施設について基本・実施設計を委託するもので、単体または3者以内で構成する設計JVでの参加を求める。参加申請を28日まで、技術提案を10月19日まで受け付ける。実施設計の履行期間は2023年12月とする。プロポの実施要項は7日に町のホームページで公表する。建築工事は25、26年度をかける見通し。27年度の開校を目指す。

 統合中学校は少子高齢化を背景に建設を計画。町内3つの中学校を統合する。建設予定地は円田字西浦上の農地約4.6ha(別図参照)。新築設計業務の委託にあたり、プロポで広く技術提案を募り、同業務に適した優れた設計者を選定する。

 プロポの参加要件は▽県または蔵王町の建設関連業務について参加資格を有する▽県内に本社・支社・営業所を置く▽建築士法に基づく一級建築士事務所の登録──など。実績要件は、過去15年以内に延べ2000平方m以上の校舎と屋内運動場について新築・改築・増築の基本・実施設計を履行していること。JVは、3者以下で自主結成した設計JVとする。

 参加申込書の提出期限は8~28日まで。参加承認の交付を受けたのち、技術提案書を10月12~19日の期間に提出する。技術提案書のテーマは「土地利用計画・配置計画に対する提案」と「教育方針をふまえた建築計画の提案」とする。

 評価・選定は2段階方式により行う。10月27日の第1段階審査でプロポの評価要領に基づき5者程度を選び、11月4日の第2段階審査で技術提案に関するプレゼンテーションなどを実施。最も優れた提案者を設計候補者として選ぶ。11~12月にかけて仮契約・本契約を予定する。

 新築設計業務の内容は延べ約4300平方mの校舎と、延べ約1500平方mの屋内運動場、約450平方mの武道場、約90平方mのその他附属建物等の新築設計(基本・実施)のほか、敷地の土地利用計画、外構設計、積算・各種手続きなど。履行期限は基本設計が22年10月、実施設計が23年12月を予定している。

 建物の構造は、校舎がRC造3階建て、屋内運動場がRC造一部S造とし、武道場は独立型を想定。コスト比較などにより最終決定する。校舎内には諸管理室、教室(普通・特別支援・多目的計12室)、特別教室などを設ける。建築工事は25~26年度にかけて施工する想定だ。

 敷地内にはグラウンドや調整池、アプローチのほか、一部約2000平方mを将来の給食センター用地として確保する。通学路となる敷地周辺の町道4路線についても改良などを行う。

 建築以外のスケジュールは、造成が21年度第4四半期に設計を委託し、23~24年度に工事を予定。周辺道路は23~24年度、外構・グラウンドが25~26年度の工事を予定している。

 概算総工事費は23億9300万円とし、内訳は建築が22億9900万円、外構が9400万円。造成やグラウンド整備は含まない。

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