延べ3.7万㎡の千葉リハビリテーションセンター 山下に実施設計を委託へ(千葉県)

[2021/9/28 千葉版]
 千葉県は、千葉リハビリテーションセンター建築工事の実施設計業務について、年度内にも随意契約で山下設計(東京都中央区)に委託する方向で検討している。今年度当初予算では、実施設計業務で限度額5億6500万円の債務負担を設定。外来診療棟や居住棟などで延べ3万7000平方m規模を想定しており、現施設を使用しながら段階的に建て替えを進めていく方針だ。

 県土整備部営繕課は、千葉リハビリテーションセンター建築工事基本設計業務について、公募型プロポーザル方式で山下設計を選定し進めている。契約額は2億円(税抜)で、履行期限は12月9日まで。実施設計業務を随意契約方式で同社に委託する方向で検討しており、業務期間は14カ月を見込む。

 基本設計の技術提案では、敷地南側の緑を引き込む3棟構成を計画。外来診療棟は県こども病院との連携に配慮して西側に、居住棟2棟は県袖ケ浦特別支援学校との連携に配慮して東側にそれぞれ配置する。

 外来診療棟はS造地下1階地上7階建て、居住棟はRC造4階建てと低層化を提案。これにより、利用者への影響期間の最短化を目指す。工事費も人件費2億円、仮設費1億5000万円の計3億5000万円削減する提案となっている。

 工事では3つのステップを計画。ステップ1は第1期工事で、仮設アプローチの整備や屋外設備の先行工事、外来診療棟の新築工事、ステップ2は解体・第2期工事で、本館棟と中央棟の解体、居住棟の新築工事、ステップ3は解体工事・外構整備となり、居住棟・更生棟の解体、外構工事を想定している。

 基本計画の施設整備計画をみると、建設用地は、千葉市緑区誉田町1-45-2。敷地面積は4万0394平方m。施設は外来診療棟(仮称)や居住棟(仮称)、渡り廊下(通学路)、ポンプ室などで構成。構造はRC造またはSRC造とし、延べ面積は3万7000平方m程度を想定している。

 工事期間中も患者・利用者に対するサービス提供を継続する必要があることから、段階的にローリング方式で進めていく。21~22年度に実施設計を進め、23年度以降に着工する予定。建設事業費は約270億円を概算している。

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