東北設計計画JVを特定 統合中学校の新築設計 建築着工は25年度(宮城県 蔵王町)

[2021/11/6 宮城版]
 蔵王町は5日、「統合中学校新築設計業務」の委託候補者を東北設計計画研究所・梶浦暁設計JVに特定したことを明らかにした。同JVと月内の契約締結を目指す。業務では円田地区に新設する統合中学校の校舎や屋内運動場、武道場など延べ約6340平方mの施設について基本・実施設計を担当する。履行期間は2023年12月まで。外構を含む建築に係る概算工事費は23億9300万円を見込む。建築は25年度に着工し、27年度の開校を目指す。

 新築設計業務はプロポーザルで選定を進めていた。設計候補者となった同JVの構成メンバーは、東北設計計画研究所(仙台市泉区)と梶浦暁建築設計事務所(神奈川県藤沢市)。また次点候補者は佐藤総合計画(東北オフィス・仙台市青葉区)となった。

 プロポは19者から参加申請を受け付け、1次審査を通過した5者で4日にプレゼンテーション・ヒアリングを実施していた。町は後日、審査経過やプロポ審査委員会(委員長・石井敏東北工業大学副学長)の講評を公開する予定だ。

 町では少子化を背景に町内3つの中学校を統合し、新たな中学校を建設する計画。建設地はふるさと文化会館(ございンホール)南西側となる円田字西浦上の水田約4.6haを確保している。

 施設規模は、校舎がRC造3階建て延べ約4300平方m、屋内運動場がRC造一部S造平屋延べ約1500平方m、武道場が独立型で約450平方mを想定。このほか屋外倉庫・部室が約90平方m、駐輪場が約120台分の規模とする。施設構造はコスト比較などにより最終決定する考え。

 設計業務ではこれら施設の基本・実施設計のほか、敷地の土地利用計画や外構設計、積算・各種手続きも担当する。履行期限は基本設計が22年10月、実施設計が23年12月。

 建築工事は、25~26年度にかけて施工を想定。校舎・屋内運動場など建築のみの概算工事費は22億9900万円を見込む。グラウンドや外構は25年度下半期の着工を目指す。

 敷地の造成に向けては、年度内に測量設計業務を委託し、23年度の着工、24年度の完了を想定。このほか23~24年度にかけて中学校周辺道路の拡幅工事(舗装工事は26年度)を進める考え。併せて来年度から、中学校跡地・施設の利活用についても検討に入る予定だ。

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