イチゴパーク整備へ 農政センターのリニューアル(千葉市)

[2021/11/30 千葉版]
 千葉市は、農政センターのリニューアルに向けた方向性を明らかにした。検討委員会での意見などを踏まえ、年度内にもリニューアルプランを策定する方針。スマート農業実証フィールド化を進めるとともに、既存施設を改修し、イチゴパークなどを整備する方向で検討している。

 市農政推進協議会(藤代武治会長)で、市農政部が報告した。コロナ禍により、都市農業の重要性が一層増す中、農政センターの機能を見直し、強化するリニューアルプランの策定を進めている。

 リニューアル方針として▽スマート農業実証フィールド化▽栽培試験・研修の強化▽農業技師の指導力強化──の3つを掲げる。

 リニューアルのイメージとしては「企業利用エリア」「種苗供給エリア」「ドローンフィールド」「栽培試験+研修エリア」を想定。2022年度以降、フラッグシップとして、最新鋭の技術を備えたイチゴやトマトの栽培施設を整備する計画だ。

 リニューアルプランの策定に向け、10月26日に検討委員会の初会合を開催。施設内を見学した後、「ワクワクする農政センターにするには」をテーマにワークショップ形式で意見を出し合った。今後、計画案や事業計画などの検討を進め、年度内の策定を目指す。

 リニューアルプラン策定業務はアグリコネクト(東京都江東区)が担当している。

 市農政センターは1978年に都市農業を推進することを目的に開設。総面積は24ha。温室(23室)や畑(路地)、水田、植物工場(閉鎖型)、直売所、多目的ホール、グラウンドなどで構成されている。

 開設から40年が経過し、設備の老朽化が進行するほか、農業分野の技術革新やグローバル化など、農業情勢が大きく変化していることから、担うべき役割を改めて見直し、農業者に必要な農政センターへの変革することを目指している。

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