記念館候補地を選定 鈴木市長の市政報告(野田市)

[2021/12/1 千葉版]

再建を検討している鈴木貫太郎記念館

再建を検討している鈴木貫太郎記念館

 野田市の鈴木有市長は、11月30日に開会した市議会定例会における市政一般報告で、鈴木貫太郎記念館の建設候補地として既存記念館の隣接地を最良と判断していることを明らかにした。通学路の安全対策や公共施設へのネーミングライツ導入を進める。

 鈴木貫太郎記念館の建設予定地については、建替計画のある記念館東側「JAちば東葛・関宿集乳所」に移転してもらい、貫太郎翁の親族から購入する集乳所北側の土地と一体として整備することが最良と判断した。熊谷俊人知事には、県として市とともに主体的に再建に取り組んでもらうよう依頼。集乳所の移転先については、JAちば東葛と協議を進めている。

 関宿北部地区への企業誘致については、基本となる土地利用計画図など整備計画案を作成し、10月に第2回まちづくり説明会を開催した。業務代行方式による組合区画整理事業を予定していることから、民間開発事業者を対象に参画意向の調査を進めている。事業化にあたっては、市街化区域に編入する必要があることから、熊谷知事に、農業振興地域の除外変更を依頼している。

 連続立体交差事業については、仮線の撤去が完了、踏切の線路撤去を実施している。野田市駅については、東側の高架橋基礎工事を進めており、年度末には県道野田牛久線などで桁の仮設工事に着手する。

 野田市駅西土地区画整理事業については、12月21日に、現在の鉄道脇にある駅前通りから野田市駅前線に通行ルートを切り替えるとともに、暫定駅前広場を将来の公園予定地に移設する。野田市駅前広場は、22年度末の完成を見込む。

 通学路の安全対策については、改善要望箇所68カ所のうち、16カ所について工事を発注、整備が完了した。予算化されている31カ所についても、工事を南北の2地区に分け、南地区は11月16日に、北地区は11月30日に契約を締結。グリーンベルトなど施工延長の長いものは、22年度の整備に向け、国・県と交付金に関する調整を進めている。

 コウノトリの人工巣塔については、木間ケ瀬地区の駒形神社付近への設置が11月20日に完了した。12月11日には完成を記念、木間ケ瀬小学校の児童の協力を得てバルーンをリリースする。江川地区の野田芽吹学園付近への設置は、付近の道路幅員が狭く、人工巣塔を分割して搬入する必要があることから、年度内の完成を目標に工事する。

 愛宕駅前のヨークプライス野田店の市民課愛宕駅前出張所の設置については、22年2月1日からの利用開始に向けて、基本協定にもとづき施設整備の協議を進めている。12月上旬に着工、1月から機器類などを搬入する。

 ネーミングライツの導入については、募集に向けた準備を進めている。対象施設は、建設中のこども館をはじめ、文化会館、総合公園、関宿総合公園、中央の杜、宮崎市民の森、スポーツ公園、梅郷駅東口市営自転車等駐車場の8施設を見込む。

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