足利市 余熱施設と一括発注 新ごみ施設整備 農研センター来春に解体

[2021/12/02 栃木版]

 足利市は、南部クリーンセンター(野田町826-1)を改築して整備する新クリーンセンターについて、新焼却施設・リサイクル施設と余熱体験施設を一括して発注する方針を明らかにした。市公共施設整備課によると、施設整備にあたっては公設民営方式(DBO方式)を採用し、2022年度にも入札を公告して23年度に事業者を決定する。新施設整備にあたっては別途、盛土工事を22年3月に着工。近隣にある農業研修センターも、22年4月に解体工事に着手する。

事前に造成や市道整備も実施

 南部クリーンセンターの施設改築計画では、エイト日本技術開発北関東支店(さいたま市浦和区)が事業者選定支援業務を担当している。新ごみ処理施設の整備・運営業者は、22年度にも入札を公告し、23年度に事業者を決定して、24~27年度に新施設の設計・工事を行う。27年度に新施設を稼働させたあとは、28~29年度に南部クリーンセンターを解体し、30~31年度に新ストックヤードの建設工事を行う。

 整備基本計画によると、新ごみ処理施設の建設予定地は現施設の敷地などで、敷地面積5.7haを確保する。敷地中央には新焼却施設を配置し、焼却施設の西側に余熱体験施設(プール含む)・管理棟・啓発施設を一体化した施設や、見学者・余熱体験施設利用者用の駐車場を配置する。

 新焼却施設は▽ストーカ式焼却炉▽流動式ガス化溶融炉▽シャフト式ガス化溶融炉-のいずれかを採用し、処理能力は1日当たり152トンで計画する。

 新リサイクル施設は不燃ごみや粗大ごみの処理、ペットボトルやびん類の選別に加え、容器包装プラスチックのリサイクルも行い、処理能力を1日当たり28.5トンと見込む。ストックヤードは現施設を解体した跡地に整備する計画で、規模は107.5トンとする。

 新クリーンセンターについてはこのほか、焼却の熱利用に加え、蒸気タービン発電設備などを設けて発電を行う。

 余熱体験施設は、整備・運営のサウンディング調査結果を基にした整備方針によると、余熱体験施設の設計・建設、新焼却施設やリサイクル施設の設計・建設・運営・維持管理を一括で発注することとし、余熱体験施設の運営は別契約にする。

 施設整備の一括発注では、地元企業の参画を評価項目に設定する。余熱体験施設の運営希望者は、新焼却施設の運営事業者グループに参加し、同グループが落札者となった場合、余熱体験施設の運営希望者を運営事業の優先交渉権者とする。

 余熱体験施設の運営には、指定管理者など民間事業者のノウハウを活用した手法を取り入れる。余熱体験施設の事業類型は、市から支払われるサービス料と施設利用者の利用料の双方で収入を得る、混合型を採用する。

 余熱体験施設等は、1階にプールや入浴施設などを配置する。2~3階は管理棟や啓発施設とし、2階に研修室、再生品展示室、再生品工作室、倉庫、EVホール・展示スペースなどを配置。3階は見学者ホールや屋上庭園のほか、新焼却施設と連絡する渡り廊下を配置する。建設工事の概算事業費は、36億円を見込む。

 余熱体験施設の必須施設は▽入浴施設(大浴場、洗い場(15~20席程度))▽25mプール×競技用5レーン▽更衣室▽付帯施設(用具庫、監視員室など)▽ラウンジ・休憩コーナー▽管理運営用諸室(事務室、休憩室、救護室、会議室、倉庫、給湯室、設備機器室など)▽共用スペース(エントランスホール、ロビー、自販機コーナー、トイレ、廊下など)-とした。

 事業者の提案施設としては▽露天風呂、サウナ、水風呂などの多機能風呂▽ジャグジー浴槽、マッサージ浴槽▽物販スペース▽飲食スペース▽調理スペース▽トレーニング室▽エクササイズ等のスタジオ▽施設利用者の休憩室▽売店-を挙げている。

 施設整備にあたっては、敷地造成を前もって行う必要があることから、22年3月~24年3月まで土砂を搬入して2~3mの盛土を行う。工事車両の通行や施設へのアクセス向上のため、市道瑞穂野町10号線は21年12月~22年6月にかけて7mに拡幅し、市道野田町10号線は22年冬から7mに拡幅する。

 このほか、南部クリーンセンター近隣にある農業研修センターは、新施設の敷地内に立地するため年度内に閉館し、22年4月~23年1月にかけて解体工事を行う。農業研修センターは1983年建設で、RC造一部S造2階建て・延べ1231.36平方mの規模となる。

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