2022年度予算案 骨格編成も過去最大 こども施設に15億円(市川市)

[2021/2/2 千葉版]

 市川市の村越祐民市長は2月1日の定例記者会見で、8日開会の市議会定例会に上程する27議案の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比4.4%(70億円)増の総額1668億円。他の特別3会計と企業1会計を加えた市全体の予算総額は2667億2600万円で、同4.8%の増。2022年度当初予算は、新規事業や政策的な経費を除いた「骨格予算」として編成したものの、感染症対策費や、10年で1.8倍となった扶助費の計上、財政調整基金への積み立てなどにより過去最大となった。建設関連では、地域コミュニティゾーンこども施設整備事業に総額15億3300万円、養護老人ホームいこい荘斜面地整備事業に同3億6000万円の継続費を設定している。

 一般会計の普通建設事業費は97億7849万円(前年度比27.9%減)で、補助事業が14億9782万円(同4.2%減)、単独事業が82億8066万円(同31%減)。文化会館大規模改修事業など大規模改修工事の完了に伴い減額となっている。

 ウェブ記者会見で、村越市長は、当初予算の概要を説明。任期満了に伴う市長選への出馬については、「いつになるかわからないが、近々表明したい」とだけ述べ、明言しなかった。

 新規事業では、地域コミュニティゾーンこども施設の建設工事に6億円、工事監理に990万円を確保。併せて、こども施設整備事業に2カ年で総額15億3300万円の継続費を追加。行徳・妙典地区のコミュニティゾーンに、RC造またはS造2階建て延べ2700平方m前後のこども施設を整備する。設計は環境デザイン研究所が担当。履行期限は8月末まで。23年1月~11月の施工を見込む。

 いこい荘の斜面地整備事業では、改修工事費として1億4400万円を計上。併せて、同事業に2カ年で同3億6000万円の継続費を設定する。

 いこい荘の南東側斜面地は、昨年3月に土砂災害防止法に関する警戒区域等に指定されたことから、吹付枠工で法面の安定化を図り、斜面の上部と下部に側溝を設置する。面積は約2900平方m。長さ200m。最高の高さは10m。工期は10月初旬~23年11月下旬の約14カ月を想定している。設計は和合建設コンサルタントが担当。

 行徳公会堂天井等改修設計には3000万円を計上、併せて、22~23年度の2カ年で限度額7000万円の債務負担行為を設定する。

 介護予防センターの整備には1000万円を確保し、南行徳いこいの家およびデイサービスセンターを23年度に介護予防センターへ改修するための設計に着手する。

 委託関連では、このほか、衛生処理場長期責任包括委託に5億1956万円、橋梁定期点検等委託に1億2600万円、塩浜市民体育館屋根・屋上及び外壁等改修工事設計に2000万円、急病診療所改修設計に1100万円、急傾斜地等崩壊防止施設点検等委託に1450万円、二俣・原木排水区浸水対策実施設計に1400万円を確保する。

 改修工事関連では、小中学校の校舎等に2億9030万円、市営住宅に1億円、既存幼稚園に8000万円、明松園(指定生活介護事業所)に7000万円、既存保育園に6000万円、こども発達支援センターに4400万円、動植物園昇降機に2500万円、信篤市民体育館トレーニング棟外壁等に1500万円を、それぞれ充てる。

 当初予算には、このほか、道路改良等工事に2億0300万円、道路拡幅工事に1億5500万円、都市計画道路3・6・32号整備工事に1億5500万円、菅野駅周辺駐車施設等整備工事に1億2000万円、航路浚渫工事に6300万円、消防団第1分団施設新築工事に2900万円を盛り込んでいる。

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