岩崎電気グループを選定 屋外照明灯LED化にESCO導入(千葉県)

[2022/2/4 千葉版]
 千葉県は3日、道路・港湾・都市公園の屋外照明灯LED化事業について、公募型プロポーザルを実施し、岩崎電気(東京都中央区)のグループを最優秀提案者とする選定結果を公表した。県が管理する屋外照明灯約2万8000基が対象で、ESCO事業を導入する。事業費の限度額は41億円となっている。

 プロポでは4件の提案について、1月28日の審査委員会で審査した。その結果、最優秀提案者に岩崎電気を代表者とするグループ、優秀提案者に日本ファシリティ・ソリューション(東京都品川区)を代表者とするグループをそれぞれ選定。今後、最優秀提案者を優先交渉権者として、契約に向けて詳細協議を進めていく。

 同事業では、屋外照明灯の設置状況を踏まえ、ESCO事業による屋外照明灯LED化工事、維持修繕、省エネルギー効果計測・検証などを進めていく。契約期間は2033年3月31日まで。

 県は、県地球温暖化対策実行計画を策定し、温室効果ガス排出を減らし、気候変動の影響に適応した社会づくりを目指している。

 20年度末現在、県が維持管理する道路・港湾・都市公園の屋外照明灯は約2万8000基あるものの、温室効果ガス排出の削減効果が高いLED灯は約3000基にとどまり、普及率は約11%。LED灯への交換が急務となっている。

 これらの課題を解消するため、設計・施工、維持修繕において、民間のノウハウや創意工夫を活用できる「ESCO事業」を導入し、県が維持管理する既存屋外照明灯を一括してLED化する方針だ。ESCO事業の期間は10年間を想定している。

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