道の駅造成に設計費 スマートIC事業費など厚く 普通建設費は9.4億円(22年度予算案 宮城県 白石市)

[2022/2/15 宮城版]
 白石市は14日、市議会2月定例会に提案する2022年度予算案を公表した。一般会計の総額は前年度比1.5%増の147億2025万円。このうち普通建設事業費は9億円規模となり、仮称・白石中央スマートインターチェンジ(スマートIC)整備事業や中河原白石沖線街路事業などの予算を手厚くしている。スマートIC関連では周辺に建設する「道の駅」の測量設計や官民連携事業に向けたアドバイザリー業務の委託費を盛り込んだ。

 同日開いた会見で山田裕一市長は「ゼロカーボンシティを目指し、災害に強く、自然に優しい持続可能なまちづくりに取り組む。併せて、デジタルトランスフォーメーションやスマートIC周辺整備などを進め、市の発展につなげたい」と22年度の市政運営へ力を込めた。

 新年度の一般会計は、新型コロナウイルス関連事業費や公立病院の運営に関する負担金・出資金などの増加に伴い21年度に続く増額編成。普建費はホワイトキューブのZEB化事業完了など大型工事費の減少を要因に同15.8%減の9億3610万円とした。

 主な事業を見ると、スマートIC関連では仮称・道の駅「しろいし」の整備事業に委託費2305万円を措置。敷地造成に向けた測量設計のほか、アドバイザリー業務の委託費を盛り込んだ。

 市は道の駅とスポーツ・レクリエーション施設の一体的な官民連携事業を目指しており、アドバイザリー業務で事業者募集などを支援してもらう。同業務には併せて期間を23年度とする限度額1300万円の債務負担も設定している。道の駅はIC周辺の約3ha、スポーツレク施設は約9haに整備を計画。なお、スマートIC関連の事業費は、国の補正予算可決を受け、本年度2月補正予算案にも計上している。

 このほか新年度予算には中河原白石沖線街路事業に工事費として5537万円、上下水道・下水道の移設工事負担金などを計上。市道川原子線など9路線の補修に工事費計6260万円、橋梁維持に測量設計や点検などの委託費計9640万円、市道側道東9号線他1路線に改良工事費5120万円を盛り込んだ。公園費には長寿命化対策や改良に工事費計1億0601万円を措置している。

 企業会計は、水道事業で配水施設整備の工事費2億0389万円を措置。配水本管の耐震化や、中河原白石沖線関連の配水管移設などを進める。下水道事業も同線の排水管移設などに工事費8456万円を盛り込んだ。

 市議会2月定例会は17日に開会する。

■白石市 主な会計別予算案 2022年度  (単位:万円)
会計区分 予算額 前年度比(%)
一般会計 147億2025 1.5
普通建設事業 9億3610 △15.8
補助事業 6億8071 △20.5
単独事業 2億5539 0.1
企業会計 水道事業 11億4504 △0.7
建設改良費 2億1422 △10.7
下水道事業 18億2195 △1.3
建設改良費(公共下水) 1億1640 190.8

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