足利高に3カ年58億円 県予算案の継続費 新たに7件を設定(県財政課)

[2022/3/12 栃木版]

 県は2022年度当初予算案に、新たに7件の継続費を設定している。足利高校新校舎等整備費には3カ年で総額58億3092万円を、栃木県林業大学校(仮称)施設整備費には2カ年で12億9106万円を設定。新たな施設を整備した那須庁舎や宇都宮東警察署では、それぞれ旧庁舎の解体を23年度までの2カ年で実施する。

 県立足利高等学校の新校舎は、第2期県立高等学校再編計画に基づき現在の足利高校と足利女子高校を統合共学化するのに伴い、足利女子高校の敷地と隣接する足利市民会館の敷地をあわせた約4万平方mに整備する。

 新校舎はRC造3階建て延べ8862.82平方m、体育館・武道場はRC造一部S造平屋一部2階建て延べ2887.67平方mなど、施設は延床面積計1万2811.29平方mの規模で計画。基本・実施設計業務は、AIS総合設計(宇都宮市)が担当した。

 現在は新年度からの統合新校開校に向けて現足利高校の校舎改修工事や仮設校舎設置工事を進めているほか、新校舎の建設地となる既存の足利市民会館の解体工事を施工中で、足利女子高の校舎解体工事にも着手する。新校舎の建築工事は22年6月ごろ、外構工事は23年6月ごろにも発注して、24年度の8月ごろの移転を目指す。

 栃木県林業大学校(仮称)は本県の林業を担う人材を育成する拠点として、宇都宮市下小池町地内の林業センターに整備する。建物は、研修・研究棟と屋内実習棟、および高性能林業機械保管庫や公用車車庫などの関連施設で構成する。

 研修・研究棟は木造2階建て延べ約1911平方mの規模で、1階には研究機能、2階には研修機能を配置。屋内実習棟は全天候型の伐倒・造材などの訓練施設で、木造平屋約420平方mの規模を予定する。

 本年度は、基本設計と実施設計(その1)を安藤設計(宇都宮市)、実施設計(その2)を都市環境建築設計所(宇都宮市)、外構工事の設計を景観プランニング(宇都宮市)で策定。建築工事を22~23年度の2カ年で実施し、外構工事も23年度と24年度に実施する。

 このほか、那須庁舎等解体費には2カ年で5億3049万円、宇都宮東警察署旧庁舎解体費には2億1884万円を設定。茨城県鉾田市にある県の社会教育施設「とちぎ海浜自然の家」では、本館空気調和設備改修に2カ年で15億1780万円、省エネ設備整備に同じく9382万円を設定している。

 企業会計では、企業局所管の電気事業の資本的支出に、川治第一発電所屋外機器更新工事と佐貫ダム逆木放流工ゲート操作盤等更新工事の2件の継続費を設定し、いずれも2カ年で施工する。

 事業別継続費と年割額は次の通り。(単位・万円)

 《一般会計》
【総務費】
▽とちぎ海浜自然の家本館空気調和設備等改修費=15億1780.8(22年度10億6246.6、23年度4億5534.2)
▽那須庁舎等解体費=5億3049.3(22年度1448.1、23年度5億1601.2)
【衛生費】
▽足利工業高校省エネ設備整備費=1億0857.2(22年度3257.2、23年度7600)
▽とちぎ海浜自然の家省エネ設備整備費=9382.5(22年度6567.8、23年度2814.7)
【農林水産業費】
▽栃木県林業大学校(仮称)施設整備費=12億9106.6(22年度3億9310.1、23年度8億9796.5)
【警察費】
▽宇都宮東警察署旧庁舎解体費=2億1884(22年度1億7507.2、23年度4376.8)
【教育費】
▽足利高校新校舎等整備費=58億3092.8(22年度23億3236.9、23年度29億1546.6、24年度5億8309.3)

 《企業会計》
【電気事業】
▽川治第一発電所屋外機器更新工事=2億1141.9(22年度1億2232、23年度8909.9)
▽佐貫ダム逆木放流工ゲート操作盤等更新工事=3092.1(22年度1392.6、23年度1699.5)

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