25市町の3月期の公共事業 契約率は82.1%に(県市町村課)

[2022/4/20 栃木版]

 県市町村課は、県内市町が実施する2021年度公共事業について、3月期(第4四半期)の執行状況をまとめた。契約済額は各団体合わせて1764億1500万円となり、予算額2148億5600万円に対する契約率は82.1%となった。また、支払済額は1152億7200万円で、執行率は53.7%。なお、前年度同期は予算額2240億9800万円に対し、契約額1848億4600万円で契約率82.5%、支払済額1283億0200万円で執行率57.3%だった。=2面に市町別契約状況表

 本年度の12月期(第3四半期)は契約率76.7%、執行率34.8%だったことから、3月期(第4四半期)は契約率で5.4ポイント、執行率で18.9ポイント伸びている。なお、6月期(第1四半期)は契約率が40.1%、執行率が10.7%、9月期(第2四半期)は契約率60.0%、執行率20.8%だった。

 3月期の事業別の内訳は、補助事業が予算額1099億8500万円に対し契約済額871億6500万円で契約率79.3%、支払済額が543億2800万円で執行率49.4%。一方、単独事業は予算額1048億7100万円に対し契約済額892億5000万円で契約率85.1%、支払済額が609億4400万円で執行率58.1%となっている。

 本年度の公共事業費は減少傾向となっており、全体の予算額は2148億5600万円で、前年度の2240億9800万円から92億4200万円の減。契約済額は1764億1500万円で前年度の1848億4600万円から84億3100万円少なく、支払済額は1152億7200万円で前年度の1283億0200万円から130億3000万円少ない。

 市町ごとの契約率の状況を見ると、最も高かったのは壬生町の96.7%、次いで那須町の94.2%、益子町の93.2%、野木町の91.4%と続き、この4町が90%を超えた。

 このほか、那須烏山市の89.8%、栃木市の88.2%、上三川町の87.6%、塩谷町の87.2%、小山市の86.0%、宇都宮市の85.8%、佐野市の85.5%、矢板市の84.6%、那珂川町の83.8%、高根沢町の83.0%が県平均(82.1%)を上回っている。一方で40%台や50%台の市町もあり、市町間で大きな差が生じている。

 前年度同期と比較すると、益子町は前年度の77.2%から16ポイント増加し、鹿沼市も同じく62.9%から13.8ポイント増加した。高根沢町は69.7%から13.3ポイント増加している。

 また予算執行率は、那珂川町が83.2%と最も高く、次いで那須町の80.2%、那須烏山市の80.0%、野木町の77.9%、栃木市の69.9%、小山市の68.5%、高根沢町の68.2%と続く。

 以下、茂木町の67.6%、上三川町の65.2%、大田原市と益子町の64.7%、壬生町の63.1%、佐野市と下野市の62.9%、矢板市の60.9%、鹿沼市の60.1%までが60%を超えた。一方、予算執行率が低かったのは芳賀町の22.9%、宇都宮市の43.9%などで、県平均は53.7%だった。

 前年度同期と比較すると、鹿沼市は前年度の51.6%から21.1ポイント、那珂川町は同じく62.4%から20.8ポイント、那須烏山市は61.1%から18.9ポイント、高根沢町は49.7%から18.5ポイント上回った。

 逆に、真岡市は前年度の72.7%から23.5ポイント下回り、宇都宮市も57.9%から14.0ポイント、足利市も67.4%から10.0ポイント、矢板市も69.6%から8.7ポイント下回った。

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