林道3路線を整備 辺地総合整備計画 25年度に小川橋と神前橋補修(鹿沼市)

[2022/5/17 栃木版]

 鹿沼市はこのほど、辺地に係る総合整備計画について、4地区の計画を策定した。計画期間はいずれも、2022年度から26年度までの4年間。上・中粕尾辺地で林道整備の負担金を計上したほか、西大芦辺地では林道小川沢線の整備や西大芦コミュニティセンターの整備、上久我辺地では林道寄栗線の整備、入・中粟野辺地では林道羽遠線の整備などを行う。

 西大芦辺地は、市西北部の大芦川の上流部に位置する山間地帯。この地区では地域拠点施設等の公共施設を早急に整備し、住民の生活文化水準の向上や地域格差の解消を図る。計画では、県主体で整備する林道河原小屋三の宿線や前日光線への負担金のほか、林道小川沢線の整備や、西大芦コミュニティセンターの建設を行う。

 林道小川沢線については、森林路網整備事業で1300万円、森林整備林道事業で2000万円を計上した。森林路網整備事業は、25~26年度に草久地内で法面保護工事を計画し、25年度に35m、26年度に45mを整備する。

 森林整備林道事業では、25年度に草久地内にある小川橋の修繕工事を行う。老朽化の状況を調査し、調査結果を基に整備内容を決める。

 西大芦コミュニティセンター(草久960)整備事業は、西大芦小学校敷地内に新施設を整備するもので、このほど工事を公告した。施設の構造と規模は、木造平屋建て・延べ床409.52平方m。内部には各種窓口業務のほか、一般的なコミュニティセンターと同等の機能を設け、太陽光発電設備や蓄電池も設置する。事業費は2億4357万円を計上した。

 上久我辺地は、市西北部の荒井川の上流部に位置する山間地帯。この地区では林道等の公共施設を早急に整備し、住民の生活文化水準の向上や地域格差の解消を図る。計画では、県主体で整備する林道寄栗線への負担金のほか、市でも林道寄栗線の整備に着手する。

 林道寄栗線については、森林路網整備事業で3000万円、森林整備林道事業で2000万円を計上した。森林路網整備事業では、22年度から26年度に舗装工事を計画し、毎年度200~300mの整備を行う。

 森林整備林道事業では、25年度に上久我地内に位置する神前橋の修繕工事を行う。老朽化の状況を調査した上で、調査結果を基に整備内容を決める。

 入・中粟野辺地は、市西部の粟野川の上流部に位置する山間地帯で、この地区も林道等の公共施設を早急に整備し、住民の生活文化水準の向上や地場産業の育成振興を図る。計画では、県主体で整備する前日光線への負担金のほか、林道羽遠線の整備を実施する。

 林道羽遠線は、森林路網整備事業で2100万円を計上し、中粕尾地内で23~24年度に舗装工事、25~26年度に法面保護工事を行う。舗装工事は23年度に350m、24年度に300mを施工。法面保護工事は、2カ年で90mを整備する。

 上・中粕尾辺地は、市西部の思川の上流部に位置する山間地帯。この地区では林道等の公共施設を早急に整備し、住民の生活文化水準の向上や地場産業の育成振興を図る。同地区の計画は、県主体で整備する林道前日光線、山の神線、大荷場木浦沢線への負担金となっている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.