幕張新都心新設小学校の設計プロポ 千都・能城JVを特定 (千葉市)

[2022/6/4 千葉版]
 千葉市は2日、幕張新都心若葉住宅地区小学校(仮称)の新築設計業務について、簡易公募型プロポーザルを実施した結果、優先交渉権者に千都建築設計事務所(美浜区)と能城綜合企画設計事務所(中央区)の設計共同体(JV)を特定したことを明らかにした。設計業務の事業費は2億2900万円。延べ8500平方m規模の小学校を新設する計画で、2024年度の着工、26年度の開校を目指す。

 プロポでは7者が参加表明書を提出し、▽AIS総合設計・東京事務所▽奥野設計・千葉事務所▽教育施設研究所▽千都・能城設計共同体──の4者が一次審査を通過。5月30日にプレゼンテーション・ヒアリング審査を実施した結果、800満点中703点の最高評価点を獲得した千都・能城設計共同体を優先交渉権者に選定している。

 同業務では、2月に策定した「幕張新都心若葉住宅地区小学校新設基本計画」に基づき、建築、電気・機械設備、外構・植栽の基本・実施設計を担当する。履行期間は540日間。

 打瀬小学校の過大規模校化を解消するため、幕張新都心若葉住宅地区に小学校を新設する。建設予定地は小学校・公益施設用地の約1.8ha。用途地域は第二種住居地域で、敷地内では新たな市立病院の建設が計画されている。

 校舎や屋内運動場、プール附属屋、屋外倉庫などの延床面積は約8500平方m。校舎はS造3階建てを想定している。普通教室数は22クラス(セミオープン方式)とし、1クラス当たり72平方mとする。多目的室(2室)は必要に応じて普通教室に転用できるようにする。

 このほか、グラウンド(150mトラック、直線走路50m、公式の少年サッカーコート)や植栽(敷地20%緑化)、外柵、防球ネット、駐車場(20台程度)、駐輪場(10台程度)、遊具、手足洗い場などを整備する。

 整備手法は▽直接施工方式(従来方式)▽デザインビルド(DB)▽維持管理を含めるリース▽ECI▽PFI(BTO)──の5方式を比較検討し、従来方式を採用する。総事業費は約35億円を概算している。

 基本計画策定支援業務は明豊ファシリティワークス(本社・東京都千代田区)が担当した。

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