設計2件に継続費 新長戸コミセンと新保健施設(龍ケ崎市補正)

[2022/6/3 茨城版]
 龍ケ崎市は、3日開会の定例市議会に、一般会計補正予算案2件を提案する。第1号補正で9601万円、第2号補正では3億0849万円をそれぞれ追加し、総額を261億6451万円とする。このうち、第2号補正の主なものでは、萩原勇市長が就任直後だったため、当初予算での計上を見送っていた新長戸コミュニティセンターの実施設計委託料と新保健福祉施設の実施設計委託料を予算化。いずれの設計費も22-23年度の継続費を設定している。

 新長戸コミュニティセンター実施設計委託料には、総額2508万円の継続費を予算化する。この施設は、高作町にある長戸コミュニティセンターについて、施設の老朽化や駐車場不足の解消に向けて、現在地北側にある旧長戸小学校跡地に移転して改築するもの。20年度には、秋山建築設計事務所(龍ケ崎市)に委託し、基本設計と旧長戸小学校校舎解体工事の実施設計を策定し、21年度に解体工事を行った。

 計画では、建設地にある既存施設のうち、校舎棟や児童クラブ、プール、附帯設備などは解体し、体育館とグラウンドはそのまま存続させる。完成後は、体育館を含めて長戸地区の避難所としての機能も設置する。新施設の想定規模は、S造平屋約500平方m程度になるもようだ。

 実施設計では、体育館を避難所として使えるよう、照明やトイレ整備、玄関のスロープ設置などに係る改修設計もまとめる。順調に進めば、24年度中の完成を予定している。

 新保健福祉施設の設計委託料には、5465万円の継続費を設定する。この施設は、老朽化や狭あい化などが課題となっていた保健センターと総合福祉センター、地域福祉会館の3施設を統合し、複合化と多機能化を図るもの。15年度に策定した基本構想は20年度に見直しが行われ、保健センターを中心に、子ども家庭総合支援拠点や地域包括支援センターなどの機能のほか、市民交流機能も追加することとした。

 建設地は、市役所東側駐車場(寺後3543、面積約2400平方m)を活用。21年度は、つくば建築設計事務所(龍ケ崎市)により基本設計をまとめ、施設規模は約2700平方m程度を想定する。内部には健康づくり拠点や子育て支援拠点、高齢福祉・介護予防拠点、市民交流機能といった新たな機能に加え、共用・施設管理部分などを設置する。

 完成は27年度中を予定し、合わせて保健センターの解体工事も進めていく。工事費に10億3800万円を見込んでいる。

 このほか、調査で課題のあった通学路の安全対策を図るため、交通安全施設工事費に931万円を確保。新型コロナウイルスの感染対策では、トイレの洋式化や蛇口の自動化を図るため、龍ヶ岡公園のトイレ改修工事費に4901万円、歴史民俗資料館のトイレ改修工事費に1702万円をそれぞれ予算化している。

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