設計業務を公告 子育て・コミセンの建設事業(鉾田市)

[2022/6/10 茨城版]
 鉾田市は3日、「(仮称)市子育て・コミュニティセンター整備に係る基本設計および実施設計業務」の一般競争・電子入札を公告した。予定価格は1億6640万円で、開札日は23日、履行期間は23年12月28日に設定。入札参加申請は16日と17日の2日間受け付ける(公告の概要は4日付公告欄に掲載)。設計策定後は23年度から24年度の2カ年で工事を行い、25年10月の開館を予定している。

 この事業は、飯名地区の市有地に子育て支援機能や情報発信機能などを備えたコミュニティセンターを整備するもの。建設場所は主要地方道水戸鉾田佐原線沿いの敷地面積2万7767平方mで、隣接地にはJAほこたの農産物直売所「なだろう」が立地する。当初、市はこの用地を文化複合施設「鉾田市民交流館」の建設地として取得したが、その後、整備計画を白紙撤回したため、未利用地の状態となっていた。

 コミュニティセンターには、▽子育て支援機能▽情報発信機能▽コミュニティ活動機能▽共有スペース──などの施設を導入する。子育て支援機能としてはプレイルームや子ども図書館、子育て相談室などを配置し、床面積は約850平方m。情報発信機能としてはカフェや情報スペースなどで延床約500平方m。コミュニティ活動機能としては多目的フロアや会議室、市民活動室などで約1950平方m。共有スペースにはアーケードや施設管理者用の事務室などを配置し、約650平方mを確保していく。

 コミュニティセンター施設全体の構造・規模はRCまたはSもしくは木造平屋一部RC造2階建てで、延床面積は3800-4200平方m程度としている。

 このほか、敷地には多目的広場を整備し、広場機能として広場やアスレチック、遊具、ウォーキングコースを配置。また、防災機能として防災倉庫や、炊き出しなどに利用できるようなキッチンスペースを設けることも検討している。

 基本計画によると、現時点で想定している規模や類似施設のコストを踏まえて、造成工事費が3300万円、電気、設備、外構工事等を含めた建設工事費が30億4700万円と想定。このほか備品購入に1億9800万円を予定する。

 業務の内容はコミュニティセンター本体整備の基本設計・実施設計のほか、積算業務や申請手続き業務、造成工事や外構工事の実施設計業務などとなる。

 入札参加資格は、市の競争入札参加資格者名簿の建設関係建設コンサルタント業務に登載され、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都または神奈川県に本店または支店・営業所を有する一級建築士事務所とする。このほか、一級建築士の免許を有する者が5人以上在籍していることなど。履行実績では、07年以降に座席数500人以上のホールを有するコミュニティセンターもしくは、公民館を含む用途の延床面積4000平方m以上の新築の公共施設に関する基本設計または実施設計を元請として実施したことを求める。

 今後のスケジュールは、設計を進めながら、造成工事を23年度に行って、施設本体工事は23年度内から24年度までの2カ年で実施する。施設の開館は25年の10月を予定している。

 問い合わせ先は、公告の内容については政策企画部財政課(電話0291-36-7155)、業務の内容については政策企画部まちづくり推進課(電話0291-36-7154)まで。

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