道の駅化へ市場調査 花木センター 15日に現地説明会(鹿沼市)

[2022/7/8 栃木版]

 鹿沼市は、花木センター(茂呂2086-1)の道の駅化に向けて、サウンディング型市場調査を実施する。調査参加の申し込みは8月1日までで、今月15日には現地で説明会を開催する。「道の駅化」整備事業の基本方針によると、22年度はフラワーゾーン整備のほか全体基本計画を作成。23~24年度に第1段階の設計・整備を行い、25年度に道の駅として登録する。また26年度からは、第2段階の設計・整備を行う方針。概算事業費は5億円で、このうち第1段階は2億6000万円を見込んでいる。

 花木センターは1975年に開設し、サツキなど緑化木産業の振興・流通拠点や市のシンボル的施設の役割を果たしてきた。一方で、近年では経済情勢や消費者ニーズの多様化に伴い、来場者や売り上げが大きく減少。現在の社会情勢に対応した運営の抜本的な見直しと、魅力的な施設機能の充実が求められている。

 そこで市は、産業振興・交流機能の向上に向けて花木センターの道の駅化を検討している。サービスを創出して継続的に提供するため、新たな視点による整備を進める。道の駅化にあたり、民間事業者と新しいサービスを作り上げていくため、個別対話による市場調査を行うこととした。

 調査の対象は、花木センター(A23ha)と隣接する野鳥の森(茂呂山、A17ha)の2施設。現在、花木センター内には交流ゾーン(A7250平方m)、産業ゾーン(A1万9400平方m)、花ゾーン(A2250平方m)、体験ゾーン(A1万0300平方m)、駐車場(1154台)があり、建物は管理棟、多目的温室、育成温室、こどもの遊び場、特産物販売所、集出荷場、旧野外趣味活動施設などが設けられている。 

 対話内容は▽事業への参画意向(参加可能な事業内容、取組実績)▽現在の指定管理者との連携▽施設の条件(既存施設の再投資の必要性や事業参入の可能性、新整備エリアや施設)▽導入機能の設定▽スケジュール-など。花木センター「道の駅化」整備事業の基本方針をベースに意見交換を行う。

 調査参加は8月1日までに、市まちづくり戦略課道の駅整備推進室へ電子メールでエントリーシートを送付する。参加資格は、リニューアル事業に参画意向のある法人または法人グループや、出店等の事業参画を希望する個人、法人など。現地説明会は15日に開催する。

 個別対話は8月8日・9日・10日・12日を予定し、直接対話またはWeb会議で実施する。対話参加実績が優位性を持つことはないが、調査で優良なアイデアや提案が出された場合には、実現しやすくなるよう制度設計を図るとしている。対話内容は概要として取りまとめ、市ホームページに公表する予定(参加事業者名などは原則非公表)。

 問い合わせは、市まちづくり戦略課道の駅整備推進室0289-63-2271へ。

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