医療センター別棟の設計公告 2024年2月着工を目指す(松戸市)

[2022/7/12 千葉版]

 松戸市は、市立総合医療センター別棟建設に伴う基本計画と基本設計、実施設計業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。東松戸病院と介護老人保健施設「梨香苑」を廃止するとともに、同病院が担ってきた「緩和ケア」機能を千駄堀地区の総合医療センターに移管するため、医療センター敷地内に新たに別棟を建設する。想定構造・規模はS造一部RC造地上4階・塔屋1階建て延べ約3800平方m。予定価格は1億0451万3000円(税抜き)。履行期限は2024年2月28日まで。工事費は約20億円、工期は24年2月~25年1月を設定している。

 建設予定地は、市立総合医療センターの敷地内。面積は5万5750平方m。用途地域は市街化調整区域(指定なし)、一部市街化区域(第一種低層住居専用地域・第一種住居地域)。

 同業務では、基本計画と基本・実施設計のほか、関連業務として▽地質調査▽電波障害調査▽現病院関係者とのヒアリング▽各種許認可の取得▽概算工事費の算出▽工事の発注に伴う資料作成▽議会等説明資料の作成──などを担当する。

 建物位置については、想定している建設予定位置2カ所のほか、複数案を追加し、概算工事費を含め比較・検討のうえ評価し、別棟の位置を推奨する。

 諸室は、緩和ケア病棟(約20床、個室)や外来手術室、緩和ケア外来、事務室および同更衣室、仮称・予防医療センターなど。

 耐震安全性の分類は、構造体「I類」、建築非構造部材「A類」、建築設備「甲」とする。

 応募資格要件は、22・23年度松戸市入札参加業者資格者名簿に登載され、測量・コンサルタント業務部門の「建築:建築一般」に登載されていることなど。また、元請として▽公的な機関の病院で病床数が400床以上の新築の設計▽緩和ケア病棟を有する病院の新築または増築の設計▽免震構造の建物に渡り廊下などで接続された建物の増築の設計──をそれぞれ1件以上完了した実績を求めている。

 参加申請を26日まで受け付け、競争参加資格確認結果を8月2日にメールで通知。入札書を8月8日~24日に受け付け、25日に開札する予定だ。

 病院事業再編計画(2月)によると、東松戸病院を廃止する方針のほか▽同病院が担ってきた医療機能は民間の医療機関の活用によって対応▽民間の医療機関の参入が見込めない機能は総合医療センターに移管▽梨香苑は閉鎖──の4つを定めている。跡地は売却を検討する。

 東松戸病院は1993年の設立。敷地面積は3万9155平方m。構造・規模はRC造4階建て延べ1万4571平方m。附帯施設として介護老人保健施設の梨香苑(50床)が同じ建物内にある。

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