来年度までに特養新築 造成工事を8月めど発注(慶和会)

[2022/7/30 宮城版]
 慶和会(東松島市)は、石巻市鹿又地区に定員29人の地域密着型介護老人福祉施設(特養)を新築することにしており、建設予定地の農地転用に向けた申請を進めている。農地転用の許可が8月にも下りれば、造成工事を発注し、9月から施工して年内には終わらせたい考え。その後に新築工事を発注し、2023年度中の完成を目指す。

 慶和会は、鹿又字扇平に定員100人の特養「石巻花いちもんめ」を開所しており、この隣に木造平屋1400平方m程度の新たな特養を建て、既存施設と結び付ける計画。入所者の生活介護を行う。建設場所は農地になっているため、農地転用の許可を申請している。

 当初は本年度中の施設整備を予定していたが、手続きに時間を要したため、来年度にずれ込む見込み。地盤は想定よりも軟弱地盤のため、造成に時間がかかる可能性もある。

 既存の特養については、造成工事を宮崎建設(石巻市)、新築施工をヤマムラ(山形県新庄市)、新築設計をふっくらデザインオフィス(福蔵、仙台市宮城野区)が請け負った。新たな特養は福蔵とは別な設計会社が設計を担当している。

 慶和会は2000年8月設立の社会福祉法人。東松島市に本部を置いている。13年8月に同市赤井地区に老人福祉施設「花いちもんめ」、10年3月に同市大曲地区に「デイサービスセンター大曲花いちもんめ」を開所するなどしている。

 新たな特養の新築に当たっては、石巻市が昨年度に地域密着型サービス(22年度整備分)の指定候補事業者を募集した際に応募し、審査を経て指定候補事業者に選定された。慶和会のほかは、ぱんぷきん(石巻市)と緑三松(同)が指定候補事業者に選ばれた。

 ぱんぷきんは同市緑町2丁目に認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム)、緑三松は鹿又地区に小規模多機能型居宅介護施設を設ける計画になっている。

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