中央処理区ポンプ場4カ所を統合 事業スキーム検討へ(千葉市)

[2022/8/2 千葉版]
 千葉市は1日、中央処理区のポンプ場再構築事業について、PFI等導入可能性調査業務の委託先を選定する一般競争入札の手続きを開始した。ポンプ場4カ所を廃止し、統合した沈砂池ポンプ棟を中央浄化センター内に建設する計画だ。事業スキームなどの検討を進めていくもので、5日まで入札参加申請を受け付けている。

 中央処理区の新明、幸、黒砂、出洲4カ所のポンプ場については、建設後50年程度が経過し、施設の老朽化が著しいことから廃止する方針。各ポンプ場へ流入している管渠から自然流下で中央浄化センターまで送水し、敷地内に築造する沈砂池ポンプ棟で一括揚水する計画だ。

 沈砂池ポンプ棟は雨天時の計画汚水量が分量184m3を想定。ポンプは毎分23m3が3台、毎分60m3が3台の計6台を整備していく。基本設計はNJS(東京都港区)が担当した。

 同業務では▽PFIなど事業スキームの検討▽民間事業者の意向調査▽VFMの検討▽PFI等導入可能性の検討▽統合ポンプ場の整備に向けた検討▽報告書の作成──などを担当する。

 事業スキームについては、DBやBTなどの事業方式を検討していく。事業範囲の検討では、ポンプ場の再構築に伴う新設流入幹線の建設や既存幹線との切り替えのほか、中央浄化センター内の既存雨水滞水池や分配槽などの撤去も考慮する。業務期間は2023年3月14日まで。

 入札参加資格要件として、22・23年度市測量・コンサルタント入札資格者名簿で業種が土木関係建設コンサルタント業務に登録されていることや、市内に本店、支店、営業所があることのほか、履行実績などを求めている。10日~23日に入札書を受け付け、23日に開札する。

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