来年度に事業者募集 東部総合公園 2回目の市場調査を実施(宇都宮市)

[2022/8/2 栃木版]

 宇都宮市は、平出町の東部総合公園整備に向けて、2回目の対話型市場調査を実施する。参加資格者は、事業の実施主体となる意向を有する法人または法人のグループで、参加申請書などは市地域政策室地域計画グループへ5日までに電子メールで提出する。調査の参加者には、事業者募集時にインセンティブを付与する。なお、市は事業者の募集を23年度にも着手する。6カ月程度の期間で募集要項を公表して事業者を募集し、公募設置等予定者を決定する。

 市は、東部総合公園の整備を計画している。都市計画素案によると、整備箇所は平出町および下平出町の一部で、市街化調整区域(農業振興地域農用地)の約3・6ha。北側で主要地方道宇都宮向田線(都市計画道路3・3・101東大通り)、東側で新4号国道、南側でLRT軌道・平石停留場・LRT車両基地に囲まれている。

 LRT利用者を中心とした利便性向上や、地域特性を生かしたまちづくりを進めるとしており、施設整備にあたっては民間活力を導入し、PFI(Park-PFI)の活用を基本とする。事業者は、公園施設や利便増進施設を設置し、一体的に維持管理・運営を実施する。また、公園施設の維持管理・運営にあたっては、市が事業者を指定管理者に指定することを予定している。

 事業範囲は▽暫定広場の整備・管理運営▽公募対象公園施設(利便施設、運動施設)の設置および管理運営▽特定公園施設(広場、管理施設、スポーツ施設など)の設計、建設、管理運営▽利便増進施設(自転車駐車場、看板、広告塔など)の設置や管理運営-などとなっている。

 公園内には▽多目的広場▽運動施設(アーバンスポーツなど)▽イベント広場▽管理施設▽駐車場-などのほか、民間収益施設となる利便施設等の設置を構想。アーバンスポーツ施設は、3×3、スケートボード、BMXの対応を必須条件とし、BMXは専用コースやスケートボードとの併用コース等の設置を提案する。日常利用を基本とした施設を常設、国際大会は仮設で対応する、多目的な空間を確保する。

 アーバンスポーツを間近に感じられる場所には、カフェやレストランなどの飲食や物販機能を導入する考え。地元農産物を積極的に活用し、施設利用者のためのアーバンスポーツ専門店も導入する。今回は、脱炭素への考え方や具体的な取り組みや魅力的な機能の導入について、幅広い提案を求める。

 LRT開業から公園整備事業の工事開始までの間(最大1年半程度)は、暫定広場を整備して事業者が管理運営を行うとしており、暫定整備の内容も提案する。

 調査参加が認められた事業者は、9月15日までに提出書類を提出し、対話は9月28日から30日ごろを予定。市場調査の結果については、10月下旬ごろに公表する。公表にあたり、提案事業者名は公表しない。

 問い合わせは、市NCC推進課都市拠点グループ028-632-2564へ。

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