旧迫川二期地区 揚水機場の構想 落札 NTCコンサルで検討(北上土地改良)

[2022/8/19 宮城版]
 農林水産省北上土地改良調査管理事務所は、旧迫川二期地区の整備構想検討その他業務について一般競争入札を開札し、NTCコンサルタンツ(東北支社・仙台市泉区)が1460万円で落札した。予定価格は1775万円、調査基準価格が1412万9000円だった。開札日は9日で、落札決定日が17日。この業務は同地区で揚水機場の再編や耐震補強などを視野に、新たな整備構想を検討する。

 具体的な業務内容は、揚水機場の整備構想を策定するため、適切な揚水機場の設置位置や概略を検討するほか、既存の西舘揚水機場と山吉田揚水機場を対象に、耐震性能照査と整備構想の概定を行う。地域整備方向検討調査の一環として委託する。履行期間は2023年2月28日まで。

 旧迫川二期地区は、登米市と涌谷町にまたがる水田地帯。既存の揚水機場のうち、今回の業務で整備構想の検討対象となるのは▽新船橋▽米山▽高石▽南方▽西──揚水機場の5カ所。地区全体の排水を考慮した上で今後のあり方を検討する。

 耐震性能照査を行う揚水機場2カ所の最大能力は、西舘が揚水・排水ともに毎秒1.9立方m、山吉田は揚水が同8.21立方m、排水が同7.81立方m。照査結果を踏まえて耐震補強などの必要な対策を考える。

 昨年度は、旧迫川二期地区の事業構想検討その他業務をNTCコンサルタンツに委託した。この業務で事業構想案の検討や概算事業効果の算定を実施しており、業務成果を地域整備方向検討調査の基礎資料とする。

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