真岡南BP整備を推進 本年度の事業概要 新規で西田井二宮線など(真岡土木)

[2022/8/30 栃木版]

 県真岡土木事務所の事業概要によると、2022年度は事業費に約62億4000万円を計上し、道路事業や河川・砂防事業を推進する。主な事業は、国道408号真岡南バイパスで4車線化工事や立体交差部の切り回し工事を実施し、主要地方道宇都宮茂木線は芳賀市貝バイパスで4車線化の改良工事を進める。国庫・交付金事業としては新たに、一般県道西田井二宮線の東大島地区のバイパスや主要地方道つくば益子線の長堤II期工区、主要地方道真岡那須烏山線の祖母井II工区などに着手する。 =2面に市町別事業実施予定箇所

 事業費の内訳は、国庫・交付金と県単をあわせて交通政策課が4億9221万円、道路整備課が41億7980万円、道路保全課が8億3759万円、河川課が3億1500万円、砂防水資源課が2億7023万円、都市整備課が1億0800万円などとなっている。

 本年度の主な事業を見ると、真岡市では国道408号真岡南バイパスで改良工事や舗装工事を推進する。この事業は、常総・宇都宮東部連絡道路の一部として、国道294号から主要地方道真岡上三川線まで、延長3480mのバイパスを整備するもので、既に暫定2車線で供用している。

 現在は、起点部の国道294号から真岡市道250号線まで折り返し4車線化工事を進めながら、終点部の主要地方道真岡上三川線との立体化に向けた準備として現道を切り回す工事を進めている。

 国道294号の二宮拡幅は、本年度は用地補償のほか改良工事等を実施する。この事業も常総・宇都宮東部連絡道路の一部として、延長4100mを4車線化するもので、昨年度から改良工事に着手した。

 真岡市での新規事業は、一般県道西田井二宮線の東大島地内のバイパス整備事業となる。現道は人家も連担していることから、東側に延長3200m、幅員11.5m(片側歩道)のバイパスを整備する。本年度は地元説明会を開催し、了解を得られれば用地測量に着手する。

 益子町では、主要地方道つくば益子線の長堤バイパスで用地補償や道路改良工事を実施する。現道が狭あいで歩道も未整備のため、現道西側にバイパスを整備しており、南側の一般県道西小塙真岡線から延長1600mは供用済み。本年度は引き続き、残る区間の用地補償や工事を実施し、さらに北側600mを供用する。

 また本年度から新たに、長堤II工区として県道西小塙真岡線より南側区間の事業にも着手する。延長2100m、幅員18.5mのバイパスを計画し、既に地元説明会で了解を得られたため、用地測量を実施している。一部は小泉・本沼地区土地改良事業地内を通るため、この区間は土地改良事業で道路用地を創出する。

 県道下大羽益子線の道祖土工区は、現道が狭あいで歩道も無いため、延長900mにわたり幅員11.5m(片側歩道)に拡幅する。本年度は物件調査と用地補償を実施する。

 茂木町は、急傾斜地崩壊対策事業で鮎田や上神井2号、北向IIA、田里の事業を実施する。このうち鮎田は、用地補償と防護柵工事を実施する。この地区は、逆川支川の鮎田川沿いにある人家16戸を保全対象とし、延長314mの崩壊土砂防護柵を設置する。21年度から工事に着手し、23年度の事業完了を目指している。

 主要地方道宇都宮笠間線の中飯工区は、本年度は用地補償と道路改良工事を実施する。延長870mの歩道整備で、昨年度から東側120mの工事を実施しており、本年度は残る750m区間の用地補償を実施して、用地が取得できれば工事に着手する。

 また、新たに一般県道芳賀茂木線小深工区に着手する。那珂川左岸沿いで未改良区間の延長540mに歩道を設置し、幅員10.25m(片側歩道)に拡幅する。現在は用地測量を実施しており、本年度は物件調査と用地補償も実施する。

 市貝町では、一般県道黒田市塙真岡線の杉山地内で、小貝小の通学路の歩道整備を実施している。現道拡幅区間の杉山I工区は本年度秋頃に事業が完了する見通しで、引き続きその北側の延長900mを杉山II工区として、人家連担区間を迂回するバイパスを整備する。本年度は用地測量と用地補償を実施する。

 主要地方道宇都宮茂木線は、芳賀町稲毛田地内から市貝町上根地内まで、延長1200mの4車線化工事を実施する。昨年度はこのうち約700mの道路改良工事を実施しており、本年度は引き続き、残る約500mの道路改良工事を実施する。大川に架かる上根大橋は、橋長24.5mのプレテンション単純T桁橋。下部工は4車線分が完了しており、本年度は残る2車線分の上部工を架設する。

 国道123号の下赤羽地内では、主要地方道真岡那須烏山線との交差点改良で国道側に右折レーンを設置するとともに、通学路にもなっていることから歩道を拡幅する。延長は240mで、本年度は物件調査および用地補償を実施する。

 芳賀町では主要地方道宇都宮茂木線のほか、LRT事業で芳賀町から道路整備を受託し、宇都宮茂木線の芳賀台でLRT軌道敷確保のための改良や舗装工事、町道台の原下原線で同じく改良や舗装、雨水管工事を実施。芳賀工業団地ではトランジットセンターの整備を受託し、23年3月の完成を目指す。

 また新規事業は、主要地方道真岡那須烏山線の祖母井II工区で、都市計画道路3・4・502祖母井中央通りより北側の延長400mの現道拡幅事業を実施する。昨年度は圃場整備区間の用地測量を実施し、本年度は圃場整備以外の区間について用地測量および用地補償を実施する。

 同じく新規事業である県道石末真岡線の下高根沢地内では、下高根沢交差点から下高根沢南交差点まで延長1100m区間で通学路の歩道整備を実施する。本年度は地元説明会を開催し、了解が得られれば用地測量に着手する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.