東統合小で測量費 建設地は生涯学習センター跡(稲敷市補正)

[2022/9/13 茨城版]
 稲敷市は、6日に開会した定例市議会に、5億0825万円を追加して総額を234億2037万円とする一般会計補正予算案(補正第7号)を提案している。主なものでは、小学校再編事業推進費として調査・測量委託料に1742万円を予算化した。東地区の小学校統合整備計画で、建設候補地となったあずま生涯学習センターを対象に、地質調査や測量などを行う計画だ。

 東地区の小学校統合整備計画は、東地区にある3校(あずま東小、あずま西小、あずま北小)を統合し、新たに新施設を整備するもの。東地区では、13年4月にあずま東小学校と新東小学校を統合してあずま東小学校が開校したあと、17年4月には同校にあずま南小学校を統合した。現存する3校については、いずれも各学年1クラスでの運営となるほか、25年度にもあずま北小学校の2年生と3年生が複式化される見通しであるため、3校の施設統合によって育環境の改善を図る。

 統合小の進捗は現在、建設技術研究所(茨城事務所=つくば市)により基本構想・基本計画の策定を進めているところで、10月末にもまとめる予定となっている。

 このうち、建設地については、▽東中学校▽あずま生涯学習センター▽あずま北小学校──の3カ所を対象に検討を進めてきた。その結果、自由度が高いことやアクセス性などから、あずま生涯学習センター跡地を候補地に選定した。

 今後のスケジュールは、地質調査や測量などは年度内に完了し、早ければ23年度にも設計に着手する。将来的には小中一貫校も視野に検討を行うもようだ。

 土木費では、資材の高騰などを受けて道路新設改良費に1億3000万円を増額。道路改良工事費として4000万円を計上し、月出里地区の排水整備工事などを行うほか、合併特例債事業として9000万円を確保し、稲敷工業団地へのアクセス道路として市道(江)1-22号線の改良工事を推進する。橋梁維持補修事業費では、33号橋など5橋の補修工事費で2750万円を増額している。

 本庁舎では、汚水ポンプを囲むコンクリートにヒビなどの劣化が発生したため1266万円の工事費を計上し、工法を検討した上で補修工事を実施する。

 あずま生涯学習センターでは、屋外倉庫の解体工事費に422万円を予算化するほか、江戸崎総合運動公園には解体工事費850万円を確保し、近くにある沼田運動公園(野球場)の敷地を返却するため原状復帰を図る。桜川総合運動公園では、4面あるテニスコートの人工芝や照明施設が劣化したことから、それらの更新に向けて実施設計委託料352万円を計上した。

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