サンプラザ市原を産業創造拠点に 年度内にも改修設計着手(千葉県市原市)

[2022/9/24 千葉版]
 千葉県市原市は、サンプラザ市原の利活用方針を明らかにした。市場調査や関係者への意見聴取などを踏まえ、産業振興機能を強化し、産業創造拠点として整備する方向で検討している。年度内にも改修工事の設計に着手し、2023年度の着工、24年10月のリニューアルオープンを目指す。

 同市では、19年度にサンプラザ市原の利活用に関する取組方針を策定。基本的な考え方として「中心都市拠点の活性化」「利用率の向上」「管理コストの最適化」を示している。

 サウンディング型市場調査や五井駅周辺のまちづくり関係団体からの意見聴取、企業との対話を実施。その結果、「一括的な民間機能の導入は実現可能性が低い」と結論付けた。

 そのため、サンプラザの設置目的である「健康増進」「文化向上」「産業振興」の3つの視点から、利活用の方向性を検討。現状と課題を再整理し、あるべき機能の方向性をとりまとめた。

 施設が立地する五井駅周辺をはじめ、市内各地の活力向上につながる「ひとの活力」「しごとの底力」「まちの魅力」を高めるため、産業振興機能を大幅に強化し、若者・女性をメインターゲットとした「産業創造拠点」として位置付ける。

 市民ニーズも踏まえつつ、五井地区での公共施設整備の展開を考慮しながら、健康増進・文化向上機能の訴求力向上により、施設全体の利用促進を図り、賑わいの創出につなげたい考えだ。

 施設の6~12階で、各フロアの関連性を高めながら機能を有効に配置するため、改修工事を実施する。現在、機能配置のイメージを参考に整備方針の策定を進めている。

 主要ターゲット層となる若者の感性を表出させ、多様な人材の交流・イノベーションの創出、利用者拡大やにぎわいづくりに資するデザインを検討していく方針だ。

 サンプラザ市原は五井支所・消費生活センターなどの行政施設から、温水プールやフィットネスジムなどのスポーツ施設、映像ルームや会議室・ホールなどの文化施設を備えた複合ビル。1995年7月に竣工した。

 JR五井駅に隣接し、ペデストリアンデッキで接続している。施設の構造・規模はRC造地下2階地上12階建て延べ1万1994平方m。駐車場84台、駐輪場900台のスペースを備えている。

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