民活検討でプロポ 対象は鵜の岬と港中央公園(県営業企画課)

[2022/10/20 茨城版]
 県営業企画課は6日、観光施設民間活力導入検討業務に係る公募型プロポーザルの手続きを開始した。この業務では、国民宿舎「鵜の岬」を含む伊師浜国民休養地と、港中央公園を含むひたちなかエネルギーロジテック大洗マリンタワーの2施設について、民間活用の導入が可能かどうか判断するためのマーケットサウンディング調査を実施する。見積限度額は税込1500万円とし、履行期限は23年3月31日に設定。企画提案書の提出は25日まで受け付ける。事業者の決定は11月初旬になる見通し。事業者決定後は、対話型市場調査を行い、3月下旬にも内容を取りまとめ、民間活用が実現可能かどうかの可否を判断する考えだ。

 この事業はアフターコロナを見据え、県内観光地へのさらなる誘客を促進するため、専門的な知見を持つ民間事業者からの意見や提案を募集し、民間活力の導入を含めた活性化方策を検討するためのマーケットサウンディング調査を行う。調査の対象となる施設は、伊師浜国民休養地と大洗マリンタワーの2施設となる。

 業務内容としては、▽マーケットサウンディング調査実施補助業務▽サウンディング調査結果を踏まえた事業条件の検討▽事業実施案の作成──などを行う。このうち、補助業務では、▽調査資料案の作成▽民間事業者の公募▽現地説明会の開催補助▽応募事業者との個別対話実施補助▽調査結果とりまとめ──を盛り込む。

 調査の対象となる施設のうち、伊師浜国民休養地は日立市十王町地内に位置し、敷地面積は約16万4728平方m。自然環境が保持された地域に、自然の保護を図りながら、国民宿舎「鵜の岬」をはじめ、園地やキャンプ場、運動広場、ウミウ捕獲場などの施設を配置している。

 このうち、国民宿舎「鵜の岬」は1997年に開業した県立の宿泊施設。施設の構造・規模はSRC造8階建て、延べ1万0458平方mとなる。客室数は計58室とし、宿泊定員は1日あたり204人とする。なお、伊師浜国民休養地は第二種特別地域に指定されているため、開発行為に規制がかかるエリアとなっている。

 大洗マリンタワーは大洗町港中央地内に位置し、敷地面積は8990平方m。施設の構造・規模はS造、高さ約60m、床面積1万1121平方mとなる。内部には展望室や展望レストラン、マリンシアター、売店などを配置する。また、タワーとあわせて民間活用を検討する港中央公園には、緑地1万平方mやステージ1棟(延べ359平方m)、駐車場、トイレなどが整備されている。

 参加資格は県物品調達等の入札参加資格者名簿に登録し、過去5年間に同種または類似業務を実施した実績を有することなどが求められる。

 企画提案書などの提出は25日まで受け付ける。10月下旬に審査を行い、11月初旬にも事業者を決定する見通しとなっている。

 事業者決定後は、11月にサウンディング調査資料を作成し、12月に民間事業者からの事業提案を募集する。1月下旬にも応募事業者との個別対話を行い、事業条件の検討を進める。3月には有識者からの意見聴取を行ったのち、同月下旬にも結果を取りまとめることになる。

 プロポーザルへの問い合わせは、県営業戦略部営業企画課総務担当(電話029-301-3612)まで。

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