千葉県内区間の早期開通を 国交省技監に特別要望(圏央道建設促進会議)

[2022/11/2 千葉版]
 首都圏中央連絡自動車道建設促進会議は、国に対し、圏央道の早期完成を求める要望活動を展開した。千葉県から菰田直典県土整備部次長が国土交通省を訪れ、吉岡幹夫技監に特別要望を実施。ポストコロナ時代の「新たな日常」を実現するとともに、ストック効果を最大限発揮させるため、県内区間の早期全線開通や暫定二車線区間の四車線化などを強く求めた。

 同会議は10月31日、書面で総会を開催し、圏央道の早期完成を求める決議を採択。国土交通省技監へ特別要望や国土交通省などへ要望活動を展開した。

 決議では、圏央道の整備について、経済活動の生産性を向上させ、生産拡大に資するとともに、企業立地の促進や新たな観光需要の創出など、経済に好循環をもたらすストック効果を発揮し、国際競争力の強化や地方創生の実現に資するなど、極めて有用であるとした。

 令和元年房総半島台風など踏まえ、今後予測される首都直下地震などの大規模災害時における交通機能を確保し、国内交通の東西分断を防ぐためにも、圏央道全線の早期完成が不可欠であると指摘している。

 首都圏中央連絡自動車道建設促進会議は、本県や千葉市を含む8都県市と圏央道の建設促進に賛同する81市町村で組織。圏央道の早期完成を目指して積極的に活動している。

 本県関連の要望事項は次の通り。
 ▽大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジ間について、より一層事業を推進することにより、早期かつ確実に全線を開通させること

 ▽暫定二車線区間の久喜白岡ジャンクションから大栄ジャンクション間については、早期に四車線化を完了させること。松尾横芝インターチェンジから木更津東インターチェンジ間については、時間信頼性の確保や事故防止、ネットワークの代替性確保の観点に加えて、ネットワークの機能拡充による生産性向上の視点も踏まえ、早期に四車線化を図ること。特に事業化されている松尾横芝インターチェンジから東金ジャンクション間については一日も早く四車線化工事に着手すること

 ▽神崎パーキングエリア(仮称)や山武パーキングエリア(仮称)について、道路利用者のサービス向上のためにも、早期供用を図ること

 ▽直轄事業の推進と併せて、高速道路会社を積極的に活用し、早期完成を図ること

 ▽圏央道をはじめとする首都圏三環状道路やそれらのアクセス道路などの整備については、人・物の平常時・災害時を問わない安定的な輸送を確保するための基幹となる高速道路ネットワークの強化に資する事業であることから、重点的な投資を図ること

 ▽予防保全型メンテナンスを持続的に実施するために必要な予算と新たな財源を確保すること

 ▽防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源を確保し、計画的に事業を推進するとともに、5か年加速化対策後も予算・財源を通常予算とは別枠で確保し、継続的に取り組むこと

 ▽道路整備・管理が長期安定的に進められるよう、新たな財源を創設するとともに、2023年度道路関係予算は、所要額を満額確保すること

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