LRTに再エネ電力 脱炭素先行地域 宇都宮と那須塩原の事業採択(環境省)

[2022/11/10 栃木版]

 環境省はこのほど、脱炭素先行地域(第2回)の選定結果を公表し、本県から宇都宮市などによる「コンパクト・プラス・ネットワークによる脱炭素モデル都市構築-LRT沿線からはじまるゼロカーボンシティの実現-」と、那須塩原市などによる「ミルクタウン那須塩原のチャレンジゼロカーボン-青木地区ゼロカーボン街区構築事業-」が選定された。宇都宮市らの事業では、太陽光発電や蓄電池を導入し、自営線を敷設してLRTへ再エネ電力を供給する。また那須塩原市らの事業では、太陽光発電、蓄電池、小水力発電、バイオガス発電の導入を進めるとしている。

 「コンパクト・プラス・ネットワークによる脱炭素モデル都市構築-LRT沿線からはじまるゼロカーボンシティの実現-」は▽宇都宮市▽芳賀町▽宇都宮ライトパワー▽NTTアノードエナジー▽東京ガスネットワーク栃木支社▽東京電力パワーグリッド栃木創始者▽関東自動車-が提案している。

 民生部門では、LRT沿線の民間施設・住宅・大学等へ太陽光発電(8815キロワット)や蓄電池を導入し、自家消費を推進する。調整池などに太陽光発電(1211キロワット)を導入するとともに、新たに敷設する自営線を活用することでLRTへ再エネ電力を100%供給させる。

 LRTの受電箇所には大規模蓄電池(2400キロワット時)を導入し、宇都宮ライトパワーが最適なマネジメントを行い、太陽光発電の予測精度を高め、需要側蓄電池の自立制御を行うことでインバランスリスクを回避する。

 民生部門以外では、EVバスを調整電源としても活用し、バス運行とエネルギーの需給管理を一体化したエネルギーマネジメントシステムを開発して再エネの地産地消を図り、非常時には分散型電源にも利用する。調整池太陽光発電や自営線は22~25年度、LRT沿線への貸与校発電や蓄電池は23~26年度に導入を行うとしている。

 「ミルクタウン那須塩原のチャレンジゼロカーボン-青木地区ゼロカーボン街区構築事業-」は▽那須塩原市▽那須野ヶ原みらい電力▽東京電力パワーグリッド栃木北支社-が提案した。

 民生部門では、酪農家、サッカー場、道の駅などに太陽光発電(1万1132キロワット)や蓄電池を導入し、自家消費を推進する。また未利用資源活用へ、廃物処分場跡地を活用した太陽光発電(1990キロワット)、那須疎水を活用した小水力発電(100キロワット)、家畜ふん尿を活用するバイオガス発電(200キロワット)を行う。

 蓄電池はVSG蓄電池を導入し、那須野ヶ原みらい電力がエネルギーマネージメントを行い、停電時にはすみやかな復旧を行う。民生部門以外では、公共施設へのEVスタンド設置などを進めるとしている。

 23~29年度には住宅・事業所・飲食店・酪農家への太陽光発電などを導入し、27~28年度に小水力発電、28~29年度にバイオガス発電を導入する。VSG蓄電池は、23~26年度に導入するとしている。

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