基本計画プロポ公告 清掃工場の建て替え(習志野市)

[2022/12/19 千葉版]

 千葉県習志野市は12月19日、新清掃工場建設に伴う環境影響評価と施設整備基本計画策定業務の委託事業者を選定するプロポーザルの手続きを開始した。2032年度の稼働を目指し、既存施設の敷地内に、あらたな清掃工場を建設する。予定価格は2億2688万6000円(税込み)。履行期限は2026年3月末まで。

 建設予定地は、芝園清掃工場の敷地約3.6ha。施設規模は1日当たり約200t(エネルギー回収型廃棄物処理施設)を想定している。

 整備スケジュールについては、27~31年度に実施設計と建設を進め、32年度に稼働、現清掃工場を解体する。運営想定期間は51年度までの20年間。別途、延命化対策を行い、30年間稼働させる場合も検討する。

 業務内容は▽環境影響評価▽施設整備基本計画の策定(施設規模の設定、ごみ処理方式の検討、施工計画の作成、概算事業費・交付金等の検討、施設整備スケジュールの検討、市場調査など)▽土壌汚染調査▽その他支援業務(庁内会議支援、市環境審議会支援、県環境影響評価委員会への対応など)──。

 参加資格は、一日当たり処理能力200t以上の廃棄物処理施設の新設に伴う環境影響評価と施設整備基本計画策定を履行した実績があることなど。

 応募を23年1月10日~16日に受け付け、参加資格要件の確認結果を19日に通知。プレゼンテーションを1月26日~27日に実施し、審査結果を2月1日に公表する予定だ。

 なお、市では、新清掃工場検討に係るPFI導入検討業務の委託事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを進めている。予定価格は1934万9000円(税込み)。履行期限は25年3月末まで。審査結果は27日に公表する予定だ。

 既存の芝園清掃工場は、2002年11月の稼働から約20年が経過。当初は耐用年数を20年間と見込んでいたが、13年度に施設診断を実施し、14年3月に策定した長寿命化計画において、耐用年数を10年間延伸することを決定。31年度までの運転を見込んでいる。

 芝園清掃工場の処理能力は1日あたり219t(73t×3炉)。処理方式はガス化・高温溶融一体型直接溶融炉。新日本製鐵(現新日鉄住金エンジニアリング)が設計・施工。

 リサイクルプラザ(前処理施設)の処理能力は、5時間あたり49.65t。処理方式は破砕と選別。

 21年度の一般廃棄物処理基本計画策定業務と、循環型社会形成推進地域計画の策定など新清掃工場建設計画等検討業務は、東和テクノロジーが担当した。

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