大膳野町誉田町線 誉田町1丁目地区の延長560mを事業化へ (千葉市)

[2022/12/21 千葉版]
 千葉市は、都市計画道路の大膳野町誉田町線について、緑区の誉田町1丁目地区を事業化する方針だ。大網街道からJR外房線をアンダーパスし、千葉外房有料道路に接続する計画で、延長は約560m。都市計画変更の手続きを進めており、2023年4月の事業認可を目指す。予備設計は東洋技研コンサルタント(本社・大阪市淀川区)が担当している。

 大膳野町誉田町線は、市原市境付近の緑区大膳野町から大網街道、JR外房線を抜けて、千葉外房有料道路に接続する都市計画道路。大網街道までの区間は整備済みで、延伸部に当たる千葉外房有料道路までの区間を整備していく。

 延長は約560mで、JR外房線をアンダーパスする計画。標準断面の計画幅員は16.5m。車道3.25m、路肩0.5m、自転車道2m、歩道2.5mの構成が両側にある。

 併せて、ネクストコア千葉誉田方面からのアクセス道路を整備していく。延長は330mとなり、計画幅員は車道3m、路肩1.5m、歩道2.5mの構成が両側にある14mを想定している。

 アクセス道路との交差点はラウンドアバウトを計画。交差点内に時計回りの一方通行となる円形の道路を整備する。このほか、周辺住民がアクセスできるよう、取付道路や階段などの整備を検討している。

 このほど、旭測量設計(千葉市中央区)で用地測量に着手した。2023年度以降、用地取得や詳細設計などを進め、ある程度用地が確保できた箇所から工事に着手する考えだ。市道路計画課は事業期間として7年程度を見込んでいる。

 都市計画では当初、JR外房線を抜けて、千葉外房有料道路と立体交差するルートを計画していた。地域の状況を踏まえ、終点の見直しなどを検討した結果、千葉外房有料道路に接続するルートとなった。線形や延長を変更する必要があるため、都市計画変更の手続きを進めていく。

 23年3月に予定されている市都市計画審議会を経て、年度内の都市計画変更を目指す。この変更に合わせ、事業認可を取得し、事業化となる運びだ。

 誉田地区では、大網街道に地域の交通が集中し、渋滞が発生している。特に高田入口交差点付近では、JR外房線の踏切である十文字踏切と大網街道の距離が短く、朝の時間帯は大網街道まで渋滞の影響が及ぶ。

 周辺ではネクストコア千葉誉田が開発され、住宅も増えており、道路利用者が増加傾向となっている。これらの対策として、千葉外房有料道路・高田ICのフルインター化とともに大膳野町誉田町線を事業化することを決めた。

 これらを整備することで、交通が分散化し、大網街道などの渋滞緩和に効果を発揮するともに、誉田地区の交通利便性が向上することなどが期待されている。

 同市は、事業化に向けた検討業務を福山コンサルタント(本社・福岡市博多区)に委託。ネクストコア千葉誉田や外房有料道路などに接続するため、可能と思われる線形を選定し、主要構造物の最適案をとりまとめた。

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